冬弥くんとの待ち合わせ場所は、駅の前だった。
「やばーいっ。冬弥くん、もう待ってるよね!?」
スマホの時計を確認しながら、私は急ぎ足で駅へと向かう。付き合って初めてのデートなのに、大好きな人を待たせるわけにはいかない。
駅のロータリーが見えてくると、その一角に、爽やかな私服姿の冬弥くんが立っていた。
いつも学校やアルバイトで見る姿とは全然違う、大人の男の子って感じのコーディネートが格好良すぎて、遠くから見ているだけでも心臓がドクドクと激しく高鳴りだす。あまりの大きな音に、冬弥くんにまで聞こえてしまうんじゃないかと本気で焦ってしまう。
遠くから見ても、優しくてかっこいい様子がこれでもかっていうくらい伝わってくる。
(……私、本当にあの冬弥くんと付き合ってるんだよね……?)
急に現実感がなくなって、ふわふわとした恥ずかしさで頬が熱くなっていく。それでも早く彼の近くに行きたくて、私は少し小走りで距離を縮めた。
すると、私の足音に気づいた冬弥くんがパッと顔を上げ、私を見つけて優しく手を振ってくれた。
「冬弥くん! ごめんね! 待った…っ!?」
息を切らせながら、私は真っ先に頭を下げて謝った。だけど、冬弥くんは困ったような、でもそれ以上に愛おしそうな表情を浮かべてにこっと笑う。
「全然。俺も今来たとこだから。……それより、今日の格好、めちゃくちゃ可愛い」
不意打ちの褒め言葉に「えっ……」とフリーズしかけた、その時だった。
「―――咲夏」
冬弥くんが私の名前を低く、甘い声で呼んだ。
驚いて顔を上げた瞬間、彼は私の手を軽く引っ張り、そのまま自分の胸の中へとグッと引き寄せた。
「え、あ……っ!?」
気付けば私は、駅前のみんなが見ている前で、冬弥くんの腕の中にギュッと抱きしめられていた。
鼻腔をくすぐる冬弥くんの香水のいい匂いと、背中に回された彼の大きな手の温もり。
彼のしっかりとした胸板に顔が埋まり、頭が真っ白になる。
「ちょっと、冬弥くん……!? ここ、駅の前だよ……っ」
恥ずかしさで心臓がはち切れそうになりながら、私は彼の腕の中で真っ赤になってパニックになっていた。
「やばーいっ。冬弥くん、もう待ってるよね!?」
スマホの時計を確認しながら、私は急ぎ足で駅へと向かう。付き合って初めてのデートなのに、大好きな人を待たせるわけにはいかない。
駅のロータリーが見えてくると、その一角に、爽やかな私服姿の冬弥くんが立っていた。
いつも学校やアルバイトで見る姿とは全然違う、大人の男の子って感じのコーディネートが格好良すぎて、遠くから見ているだけでも心臓がドクドクと激しく高鳴りだす。あまりの大きな音に、冬弥くんにまで聞こえてしまうんじゃないかと本気で焦ってしまう。
遠くから見ても、優しくてかっこいい様子がこれでもかっていうくらい伝わってくる。
(……私、本当にあの冬弥くんと付き合ってるんだよね……?)
急に現実感がなくなって、ふわふわとした恥ずかしさで頬が熱くなっていく。それでも早く彼の近くに行きたくて、私は少し小走りで距離を縮めた。
すると、私の足音に気づいた冬弥くんがパッと顔を上げ、私を見つけて優しく手を振ってくれた。
「冬弥くん! ごめんね! 待った…っ!?」
息を切らせながら、私は真っ先に頭を下げて謝った。だけど、冬弥くんは困ったような、でもそれ以上に愛おしそうな表情を浮かべてにこっと笑う。
「全然。俺も今来たとこだから。……それより、今日の格好、めちゃくちゃ可愛い」
不意打ちの褒め言葉に「えっ……」とフリーズしかけた、その時だった。
「―――咲夏」
冬弥くんが私の名前を低く、甘い声で呼んだ。
驚いて顔を上げた瞬間、彼は私の手を軽く引っ張り、そのまま自分の胸の中へとグッと引き寄せた。
「え、あ……っ!?」
気付けば私は、駅前のみんなが見ている前で、冬弥くんの腕の中にギュッと抱きしめられていた。
鼻腔をくすぐる冬弥くんの香水のいい匂いと、背中に回された彼の大きな手の温もり。
彼のしっかりとした胸板に顔が埋まり、頭が真っ白になる。
「ちょっと、冬弥くん……!? ここ、駅の前だよ……っ」
恥ずかしさで心臓がはち切れそうになりながら、私は彼の腕の中で真っ赤になってパニックになっていた。



