優しい君に溶けていく


告白翌日。

違うクラスの透くんは、昼休みになるとすぐに私のクラスへやってきた。

クラスメイトの女子の視線が透くんに一直線だった。


そう、彼は学年一モテる存在。

そんな人に、私は好かれてしまった。


なんとなく居心地が悪くなって、お弁当を持って、透くんのいる後ろのドアではなく、前のドアに向かった。

透くんが、ギョッとした顔をしたけれどお構いなしだ。

私は今までの恋愛のトラウマと、新しく、女子からの冷たい視線を貰わなきゃいけなくなる。

なんでこの子がって。


まあ当然、距離を考えれば追いつかれるのは承知だし、追いつかれた。


「苺ちゃんのこと迎えに来たんだけど…ダメだった?」


聞き方がずるい。

何にも言えないじゃん。

私は何も言えず俯いた。


「どこ行こっか、涼しくなってきたし、屋上でも行ってみる?」

「…うん」

「よし、決まり」


透くんは笑った。

胸が苦しくなるほど、明るい笑顔だった。

好きにさせないでほしい。

もって3日。

振られるまでのカウントダウン。