偽りの姫の手に堕ちた元姫は、最強男子達に寵愛される。

それから1週間。

俺はほぼ毎日、昼休みに中庭に行っては結杏の作ってきてくれた弁当を食べていた。

結杏は友達と食べる約束があるらしく、初日のように一緒に食べることはできなかった。

でも結杏は、不思議なことをした

弁当の中に1枚の紙切れが入っていた。

それを見て、俺は「…ははっ」と思わず笑ってしまう

〘 陽へ。今日は陽が気に入ってくれたハンバーグにしました。
あと、今度会った時には苦手な食べ物も教えてください。〙

普通ならなんだこいつ…と不審がるが、俺は結杏にはもう信頼を置いているらしく可愛らしい。 と思ってしまった。

普通の" 可愛い "は分からないが、あの笑った顔などが凄く特別に感じる時があった。

そういえば…

結杏が泣いていたあの日。

何故泣いていたのか聞きたかったが、触れて欲しく無さそうなので聞かないようにしていた。

普通の女や男の泣いた所なんて、何も思わないのに。

結杏が泣いたところは、何故か居心地が悪く、苛立って仕方がなかった。