ゴマすりガールと会長さま
ショッピングモールで! 第9話
「おまたせしました〜!日奈ちゃんを連れてき
ましたので!」
「は、初めまして、葵 日奈です。」
日奈ちゃん、敬語だ!もしかして緊張しているのかも……?
「あなたが、日奈ちゃんね!梨々衣ちゃんから話は聞いているわ。気楽に接してね!いつも通りで大丈夫だから……ね!」
さすが、姫香さん!緊張していた日奈ちゃんも少し肩の荷が下りている様子だ。
「ありがとうございますッス……」
「あ、自己紹介がまだだったわね!私の名前ほ
花園 姫香っ。よろしくね!こっちは……」
姫香さんが、話をしながら雨乃さんの方を見た
「雨乃 玲奈よ。よろしく」
「よろしくお願いしますッス」
良かった〜!少しずつ、打ち解けて言ってる。
「じゃあ、自己紹介も終わったとこだし、行きましょうか!」
それから、私たちは楽しく話をしながら歩いていた。
「ふふっ、それでね……」
「あ、あの、花園先ぱい……」
日奈ちゃんが姫香さんのことを呼びかけた。
「もうっ!ひめか、姫香って呼んで」
「で、でも……」
「いいからっ!」
「ひ、姫香さん……」
小さい声でそう言った。
「そうっ!」
私も時々びっくりするよ。姫香さんの強引さは……でもそこも姫香さんの良いところだよね
日奈ちゃんと姫香さんのやり取りを見た後、雨乃さんが言った。
「そういえば、保科さんも私のこと雨乃さんって呼んでるわよね……?」
「はい、そうですけど」
それがどうかしたかな……。
「これを機に保科さんも私のこと、玲奈って呼んでちょうだい。私も梨々衣って呼ぶわ」
「ええ〜!?」
「なによ、姫香は大丈夫で私はダメなわけ?」
「ち、違いますよ!」
だ、だって……自分が、そこまで認められてると思わなかったから。
「玲奈さんっ」
なんか、すごく嬉しい!
「ええ。日奈!あなたもよ」
「私も!?良いんですか?」
「もちろんよ。」
「ありがとうございますッス……玲奈さんっ!」
日奈ちゃんと玲奈さん……姫香さんと四人で
買い物が出来るなんて思ってもみなかったな。私、今がすごく楽しい!
「わぁ!みんな、アクセサリー屋さんよ。ちょっと寄ってみない?」
少しの寄り道も良いよね。せっかく来たんだし
「玲奈、これ付けてみて!」
そう言って姫香さんが渡したのは……派手な
デザインのサングラスだった。
「絶対に嫌よ。」
確かにこれは嫌かも……
「ふふふ、えいっ!」
ぷ……!
「ぷはぁ!あははっ」
やばい、笑ったらいけないかもだけど、ふふっ
あははっ!
「ちょっと梨々衣、笑わないで」
「あははっ、ごめんなさい。」
でも、笑わないでって言う方が難しい。
「「ぷぷっ……」」
「姫香、日奈、あなたたちも笑ってるのバレて
るわよ。」
「ごめんね、ふふっ。」
「もう、早く水着見に行きましょ」
あ、玲奈さん、それ買って行くんだ……
「種類が多くてどれにするか迷うわね……」
「そうですね~」
どれが私に似合うかな?う〜ん、これかな。
ダメだ、絶対合わない!
「あ、ひーちゃんにこれ似合いそう!」
気になって見に行くと、日奈ちゃんの好きな色……黄色で好きなデザインの物だった。
「確かに、露出度が低くて良いかもしれないっス。私、これにします!」
おお、日奈ちゃんのが、もう決まった!
選んでもらうの良いかもしれない。
ん?これ、玲奈さんに似合うかもしれない!
絶対に玲奈さんが着たら絵になる!
「玲奈さんっ!これ、似合うと思います!」
私が選んだのは、オシャレなデザインでロング丈の服っぽい水着だ。
「うん、良いわね!私はこれにしようかしら」
好まないデザインだったらどうしようかと思ったけど良かった!
「私は、姫香にはこれが良いと思うわ」
玲奈さんが選んだのは、可愛いフリルが付いているワンピース風の水着。
「わぁ、可愛い!さすが玲奈ね!」
みんな、決まったみたいだ!早く私も自分のを選ばないと……!
これは違う、これも私には似合わない。どれにしよ~!
私は似合う水着が、見つけられずに焦っていると、日奈ちゃんが目の前にやってきた。
なんか、すごい目をキラキラさせてる……
「梨々衣さん!絶対これが良いっス!梨々衣さんにはこれが似合うっス!」
すごい圧……。こんな可愛い上がフリルで下がロングスカートの水着なんて私に似合うかな?
私には似合うか、心配だったけれど、姫香さんも玲奈さんも似合うと言ってくれていたし、なにより、日奈ちゃんが選んでくれたこの水着にすることにした。
「みんな、水着決まったね~」
「はい、当日に着るのが楽しみですね!」
「そうそう~。あ!私、あそこのアイスが食べ
たい!みんなは?」
アイス!?食べたい!
「食べます!」
「私も……」
「じゃあ、私も」
そうして、みんなでアイスを買って食べる
ことに決まった。
「おっけ~!梨々衣ちゃん一緒に買いに行こ!」
「はい!」
大人数ってわけじゃないけど、二手に別れることにした。
二人が選んだアイス、覚えておかないと!
確か……日奈ちゃんが、チョコレートミルクで玲奈さんが抹茶ミルク。私はどのアイスにしようかな……?
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「はい、ふつうのミルクとチョコレートミルクと抹茶ミルクと……梨々衣ちゃんは何にする?」
やばい、決めてなかった!私は焦りながら、メニュー表を見てアイスを選んだ。
すると……定員さんは、私に優しく声をかけ
てくれた。
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
ありがたいけどそういうわけにはいかない!
じゃあ、今日はこれにしよっと!
「……ストロベリーミルクで!」
「はい、かしこまりました!」
アイスを選んだ後の待ち時間で私はさっきの出来事を思い出していた。
定員さん、早く選ばなくて怒ってるかなと
思ったけど優しい人だったな~
「梨々衣ちゃん!アイス受け取ったから玲奈と日奈ちゃんところに行きましょ」
あ、私がぼーっとしてるからトレイを借りて姫香さんが全部持ってる……
「姫香さん、私が持ちますよ!」
そう言ったけれど、姫香さんには「大丈夫よ、私でも持てるから。ありがとうね」と言われてしまった。
でも……あ、じゃあ、せめてもトレイだけは私が返しに行こっと。
「姫香さん、トレイは私が返しに行きます!」
そう言うと、姫香さんは微笑んで言った。
「じゃあ返す時はお願いするわね」
「はい!溶ける前に早く戻りましょ!」
早く戻ってアイスが食べた〜い!
日奈視点
まさか、私が生徒会の人と普通に遊びに行って、仲良く名前で呼び合うなんて思いもしな
かった。
私がこうしてここに居れるのは全部、全部……梨々衣さんのおかげだ!
「梨々衣と日奈はいつからの付き合い?」
「えっ、あの、小学校から……です」
どうしよ、まだ緊張しているッスよ!引かれたかもしれない……
「そうなのね。今言うことじゃないかも知れないけれど、私ね、最初は梨々衣が生徒会入るのが、反対だったの……」
そうだったんだ。でも、なんで私に……?
「けどね、だんだんあの子と関わっていくうちに、真っ直ぐなあの子の性格を憎めなくてね」
玲奈さん……
「それは分かります!梨々衣さんは、友達思いで優しくて……それからかっこいいんです!!」
やば、引かれてしまったかな……?
「あなた、梨々衣のこと大好きなのね。分かるわその気持ち!私も姫香に会って救われたの」
玲奈さんにとっては、姫香さんが私でいう梨々衣さん的な存在なんだ。
「……梨々衣さんは、小学校の頃に孤独だった私を救ってくれました。」
私がクラスでずっとぼっちだった。だから、常に一人で過ごし、昼ごはんも一人で食べていた。けれど、そんなある日……
「ねぇ!君も一人でご飯食べてるの?」
だ、誰だろう……この子は。
「あ、私は梨々衣!あなたは?」
「わ、私……日奈」
私が小さい声で言った。
「日奈ちゃんか~!ねぇ、明日から一緒にお昼
食べよ!」
「一緒……に?」
「うん!」
ど、どうしよう?こんなこと言われたのは
初めてだ。嬉しい……
「気が向いたらでいいよ!私、明日もここに来るから!」
緊張してあまり話せなかったけど、あの子は優しく話しかけてくれるから……今まで会った子とは違う。
明日、来てくれるんだよね。嬉しい、明日が楽しみだ。
次の日、あの場所に行くと、昨日の……確か、梨々衣さんがいた。
「あ、日奈ちゃんっ!来てくれたんだね!」
「はい……」
「ここ座って!一緒に食べよ~」
優しく、私が座れるように横に移動してくれた
そういえば、梨々衣さんもいつも一人でいるのかな……
「あ、あの……」
「ん~?」
「梨々衣さんも私と同じで、いつも一人でご飯
を食べてるんすか?」
聞いちゃいけなかったかな……
「うん、でも寂しくはなかったよ!」
え、なんで……どうして?
「いつも暗い顔してたら、つまんないじゃん!
だから辛くても、楽しいこと考えてたらさ……
100倍、いや1000倍楽しいじゃん!」
私はこの時、梨々衣さんがすごく輝いて見えて、かっこいいな〜と思ったんだ。
「……ってことがあって、それから梨々衣さんのことをすごく尊敬していて私の憧れの人です」
私の話を真剣に聞いてくれた。玲奈さんは、聞き上手だな〜
そう思ってると、玲奈さんは口を開いた。
「かっこいいじゃない!かっこいいと言えるあなたも素敵なことを言う梨々衣も!」
「ありがとうございます……」
まさか、私までかっこいいと言われるなんて思ってなかったな…
「そうそう、姫香と私の出会いは……」
「ふふっ、梨々衣さんは小学校の頃……」
ああ、梨々衣さんの良いところを言える人が
居るのって楽しい!
私、今日ここに来てよかった!莉々衣さん、ありがとうございます、大好きですっ!
「お待たせ〜!」
あ、梨々衣さんと姫香さんが戻ってきた。
「ふたりで何話してたの?」
梨々衣さんのことをべた褒めしてたなんて、恥ずかしくて言えない!
「ナイショよ」
玲奈さんがふふっと微笑んで言った。
良かった!玲奈さんナイスっす!
「ええ~!ナイショ~?まぁ、いいけど~」
姫香さんは、そう言ってからパクリッとアイスを頬張った。
なんだか、不貞腐れてるような……?
「ねぇ、日奈ちゃん!一口ちょうだい~」
梨々衣さん!?私があーんをすればいいのかな
「は、はいっす……」
パクッとアイスを食べると梨々衣さんは頬に手を当てて美味しいという表情を表した。
か、可愛い~!やばい、同じ女でも惚れそうなくらい梨々衣さんは可愛い!
こんな可愛い子が親友ってやばいかも!
実は結構、梨々衣オタクな日奈であった……
「お待たせ〜!」
私たちが戻ると日奈ちゃんと玲奈さんは、前よりも仲良くなっていた。
「ふたりで何話してたの?」
姫香さんも気になっていたのか、二人に聞いてみたけど、「ナイショよ」と言ってはぐらかされていた。
二人とも一体どんな話でそんなに盛り上がっていたのだろうか?
「ええ~!ナイショ~?まぁ、いいけど~」
姫香さんは、そう言ってからパクリッとアイスを頬張った。ナイショって言われて少し拗ねているな……。
まぁ、私は気にせずいつも通りにしてよっと
そういえば、日奈ちゃんの選んだアイスの味も好きだから迷ったんだよね~!
「ねぇ、日奈ちゃん!一口ちょうだい~」
「えっ!……は、はいっす」
日奈ちゃんびっくりしていたけれど、ゆっくると、いわゆるあーんというやつをしてくれた
なんで、びっくりしてたんだろっ?もしかして嫌だったかな?
「うん、美味しい!」
やっぱりこの味も美味しいな~!日奈ちゃんにも私の選んだの食べてもらいたいな。
「日奈ちゃん、はい!」
「うぇ!?だ、大丈夫っす……」
がーん!こ、断られた……。私はショックを受けながらも玲奈さんたちの方を見ると、仲良さそうに話していた。
早く食べてトレイを返しに行こ!私は、急いでパクパクと食べた。ん~冷たい!
「あの、トレイ戻してきます!」
「あ、はーい!私たちも早く食べないと!」
私は一人でアイス屋さんの方に向かった。
「トレイありがとうございました!」
「あ、どういたしまして!君、ぜひまた来てね」
私は元気に「はいっ!」と言ってから、みんなの場所へ戻った。
「ただいま戻りました~」
私が戻るとみんなアイスを食べ終わっていた。
「あのね、梨々衣ちゃん!私たちの連絡先グループを作りたいんだけど、良いかしら?」
「はい、もちろんです!」
私も作りたいと思ってたし……
「出来たわよ!また、遊ぶ時はこのグループに連絡しましょうね!」
「「「はい」」」
「それじゃあまた!」
「はい!また……海に行く日に会いましょう!」
そうして、連絡先グループを登録してから
私たちは時間となり解散した。
またこのメンバーで遊びたいな!でも、グループトークも作ったんだもん。また遊べるよね
終わり
ショッピングモールで! 第9話
「おまたせしました〜!日奈ちゃんを連れてき
ましたので!」
「は、初めまして、葵 日奈です。」
日奈ちゃん、敬語だ!もしかして緊張しているのかも……?
「あなたが、日奈ちゃんね!梨々衣ちゃんから話は聞いているわ。気楽に接してね!いつも通りで大丈夫だから……ね!」
さすが、姫香さん!緊張していた日奈ちゃんも少し肩の荷が下りている様子だ。
「ありがとうございますッス……」
「あ、自己紹介がまだだったわね!私の名前ほ
花園 姫香っ。よろしくね!こっちは……」
姫香さんが、話をしながら雨乃さんの方を見た
「雨乃 玲奈よ。よろしく」
「よろしくお願いしますッス」
良かった〜!少しずつ、打ち解けて言ってる。
「じゃあ、自己紹介も終わったとこだし、行きましょうか!」
それから、私たちは楽しく話をしながら歩いていた。
「ふふっ、それでね……」
「あ、あの、花園先ぱい……」
日奈ちゃんが姫香さんのことを呼びかけた。
「もうっ!ひめか、姫香って呼んで」
「で、でも……」
「いいからっ!」
「ひ、姫香さん……」
小さい声でそう言った。
「そうっ!」
私も時々びっくりするよ。姫香さんの強引さは……でもそこも姫香さんの良いところだよね
日奈ちゃんと姫香さんのやり取りを見た後、雨乃さんが言った。
「そういえば、保科さんも私のこと雨乃さんって呼んでるわよね……?」
「はい、そうですけど」
それがどうかしたかな……。
「これを機に保科さんも私のこと、玲奈って呼んでちょうだい。私も梨々衣って呼ぶわ」
「ええ〜!?」
「なによ、姫香は大丈夫で私はダメなわけ?」
「ち、違いますよ!」
だ、だって……自分が、そこまで認められてると思わなかったから。
「玲奈さんっ」
なんか、すごく嬉しい!
「ええ。日奈!あなたもよ」
「私も!?良いんですか?」
「もちろんよ。」
「ありがとうございますッス……玲奈さんっ!」
日奈ちゃんと玲奈さん……姫香さんと四人で
買い物が出来るなんて思ってもみなかったな。私、今がすごく楽しい!
「わぁ!みんな、アクセサリー屋さんよ。ちょっと寄ってみない?」
少しの寄り道も良いよね。せっかく来たんだし
「玲奈、これ付けてみて!」
そう言って姫香さんが渡したのは……派手な
デザインのサングラスだった。
「絶対に嫌よ。」
確かにこれは嫌かも……
「ふふふ、えいっ!」
ぷ……!
「ぷはぁ!あははっ」
やばい、笑ったらいけないかもだけど、ふふっ
あははっ!
「ちょっと梨々衣、笑わないで」
「あははっ、ごめんなさい。」
でも、笑わないでって言う方が難しい。
「「ぷぷっ……」」
「姫香、日奈、あなたたちも笑ってるのバレて
るわよ。」
「ごめんね、ふふっ。」
「もう、早く水着見に行きましょ」
あ、玲奈さん、それ買って行くんだ……
「種類が多くてどれにするか迷うわね……」
「そうですね~」
どれが私に似合うかな?う〜ん、これかな。
ダメだ、絶対合わない!
「あ、ひーちゃんにこれ似合いそう!」
気になって見に行くと、日奈ちゃんの好きな色……黄色で好きなデザインの物だった。
「確かに、露出度が低くて良いかもしれないっス。私、これにします!」
おお、日奈ちゃんのが、もう決まった!
選んでもらうの良いかもしれない。
ん?これ、玲奈さんに似合うかもしれない!
絶対に玲奈さんが着たら絵になる!
「玲奈さんっ!これ、似合うと思います!」
私が選んだのは、オシャレなデザインでロング丈の服っぽい水着だ。
「うん、良いわね!私はこれにしようかしら」
好まないデザインだったらどうしようかと思ったけど良かった!
「私は、姫香にはこれが良いと思うわ」
玲奈さんが選んだのは、可愛いフリルが付いているワンピース風の水着。
「わぁ、可愛い!さすが玲奈ね!」
みんな、決まったみたいだ!早く私も自分のを選ばないと……!
これは違う、これも私には似合わない。どれにしよ~!
私は似合う水着が、見つけられずに焦っていると、日奈ちゃんが目の前にやってきた。
なんか、すごい目をキラキラさせてる……
「梨々衣さん!絶対これが良いっス!梨々衣さんにはこれが似合うっス!」
すごい圧……。こんな可愛い上がフリルで下がロングスカートの水着なんて私に似合うかな?
私には似合うか、心配だったけれど、姫香さんも玲奈さんも似合うと言ってくれていたし、なにより、日奈ちゃんが選んでくれたこの水着にすることにした。
「みんな、水着決まったね~」
「はい、当日に着るのが楽しみですね!」
「そうそう~。あ!私、あそこのアイスが食べ
たい!みんなは?」
アイス!?食べたい!
「食べます!」
「私も……」
「じゃあ、私も」
そうして、みんなでアイスを買って食べる
ことに決まった。
「おっけ~!梨々衣ちゃん一緒に買いに行こ!」
「はい!」
大人数ってわけじゃないけど、二手に別れることにした。
二人が選んだアイス、覚えておかないと!
確か……日奈ちゃんが、チョコレートミルクで玲奈さんが抹茶ミルク。私はどのアイスにしようかな……?
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「はい、ふつうのミルクとチョコレートミルクと抹茶ミルクと……梨々衣ちゃんは何にする?」
やばい、決めてなかった!私は焦りながら、メニュー表を見てアイスを選んだ。
すると……定員さんは、私に優しく声をかけ
てくれた。
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
ありがたいけどそういうわけにはいかない!
じゃあ、今日はこれにしよっと!
「……ストロベリーミルクで!」
「はい、かしこまりました!」
アイスを選んだ後の待ち時間で私はさっきの出来事を思い出していた。
定員さん、早く選ばなくて怒ってるかなと
思ったけど優しい人だったな~
「梨々衣ちゃん!アイス受け取ったから玲奈と日奈ちゃんところに行きましょ」
あ、私がぼーっとしてるからトレイを借りて姫香さんが全部持ってる……
「姫香さん、私が持ちますよ!」
そう言ったけれど、姫香さんには「大丈夫よ、私でも持てるから。ありがとうね」と言われてしまった。
でも……あ、じゃあ、せめてもトレイだけは私が返しに行こっと。
「姫香さん、トレイは私が返しに行きます!」
そう言うと、姫香さんは微笑んで言った。
「じゃあ返す時はお願いするわね」
「はい!溶ける前に早く戻りましょ!」
早く戻ってアイスが食べた〜い!
日奈視点
まさか、私が生徒会の人と普通に遊びに行って、仲良く名前で呼び合うなんて思いもしな
かった。
私がこうしてここに居れるのは全部、全部……梨々衣さんのおかげだ!
「梨々衣と日奈はいつからの付き合い?」
「えっ、あの、小学校から……です」
どうしよ、まだ緊張しているッスよ!引かれたかもしれない……
「そうなのね。今言うことじゃないかも知れないけれど、私ね、最初は梨々衣が生徒会入るのが、反対だったの……」
そうだったんだ。でも、なんで私に……?
「けどね、だんだんあの子と関わっていくうちに、真っ直ぐなあの子の性格を憎めなくてね」
玲奈さん……
「それは分かります!梨々衣さんは、友達思いで優しくて……それからかっこいいんです!!」
やば、引かれてしまったかな……?
「あなた、梨々衣のこと大好きなのね。分かるわその気持ち!私も姫香に会って救われたの」
玲奈さんにとっては、姫香さんが私でいう梨々衣さん的な存在なんだ。
「……梨々衣さんは、小学校の頃に孤独だった私を救ってくれました。」
私がクラスでずっとぼっちだった。だから、常に一人で過ごし、昼ごはんも一人で食べていた。けれど、そんなある日……
「ねぇ!君も一人でご飯食べてるの?」
だ、誰だろう……この子は。
「あ、私は梨々衣!あなたは?」
「わ、私……日奈」
私が小さい声で言った。
「日奈ちゃんか~!ねぇ、明日から一緒にお昼
食べよ!」
「一緒……に?」
「うん!」
ど、どうしよう?こんなこと言われたのは
初めてだ。嬉しい……
「気が向いたらでいいよ!私、明日もここに来るから!」
緊張してあまり話せなかったけど、あの子は優しく話しかけてくれるから……今まで会った子とは違う。
明日、来てくれるんだよね。嬉しい、明日が楽しみだ。
次の日、あの場所に行くと、昨日の……確か、梨々衣さんがいた。
「あ、日奈ちゃんっ!来てくれたんだね!」
「はい……」
「ここ座って!一緒に食べよ~」
優しく、私が座れるように横に移動してくれた
そういえば、梨々衣さんもいつも一人でいるのかな……
「あ、あの……」
「ん~?」
「梨々衣さんも私と同じで、いつも一人でご飯
を食べてるんすか?」
聞いちゃいけなかったかな……
「うん、でも寂しくはなかったよ!」
え、なんで……どうして?
「いつも暗い顔してたら、つまんないじゃん!
だから辛くても、楽しいこと考えてたらさ……
100倍、いや1000倍楽しいじゃん!」
私はこの時、梨々衣さんがすごく輝いて見えて、かっこいいな〜と思ったんだ。
「……ってことがあって、それから梨々衣さんのことをすごく尊敬していて私の憧れの人です」
私の話を真剣に聞いてくれた。玲奈さんは、聞き上手だな〜
そう思ってると、玲奈さんは口を開いた。
「かっこいいじゃない!かっこいいと言えるあなたも素敵なことを言う梨々衣も!」
「ありがとうございます……」
まさか、私までかっこいいと言われるなんて思ってなかったな…
「そうそう、姫香と私の出会いは……」
「ふふっ、梨々衣さんは小学校の頃……」
ああ、梨々衣さんの良いところを言える人が
居るのって楽しい!
私、今日ここに来てよかった!莉々衣さん、ありがとうございます、大好きですっ!
「お待たせ〜!」
あ、梨々衣さんと姫香さんが戻ってきた。
「ふたりで何話してたの?」
梨々衣さんのことをべた褒めしてたなんて、恥ずかしくて言えない!
「ナイショよ」
玲奈さんがふふっと微笑んで言った。
良かった!玲奈さんナイスっす!
「ええ~!ナイショ~?まぁ、いいけど~」
姫香さんは、そう言ってからパクリッとアイスを頬張った。
なんだか、不貞腐れてるような……?
「ねぇ、日奈ちゃん!一口ちょうだい~」
梨々衣さん!?私があーんをすればいいのかな
「は、はいっす……」
パクッとアイスを食べると梨々衣さんは頬に手を当てて美味しいという表情を表した。
か、可愛い~!やばい、同じ女でも惚れそうなくらい梨々衣さんは可愛い!
こんな可愛い子が親友ってやばいかも!
実は結構、梨々衣オタクな日奈であった……
「お待たせ〜!」
私たちが戻ると日奈ちゃんと玲奈さんは、前よりも仲良くなっていた。
「ふたりで何話してたの?」
姫香さんも気になっていたのか、二人に聞いてみたけど、「ナイショよ」と言ってはぐらかされていた。
二人とも一体どんな話でそんなに盛り上がっていたのだろうか?
「ええ~!ナイショ~?まぁ、いいけど~」
姫香さんは、そう言ってからパクリッとアイスを頬張った。ナイショって言われて少し拗ねているな……。
まぁ、私は気にせずいつも通りにしてよっと
そういえば、日奈ちゃんの選んだアイスの味も好きだから迷ったんだよね~!
「ねぇ、日奈ちゃん!一口ちょうだい~」
「えっ!……は、はいっす」
日奈ちゃんびっくりしていたけれど、ゆっくると、いわゆるあーんというやつをしてくれた
なんで、びっくりしてたんだろっ?もしかして嫌だったかな?
「うん、美味しい!」
やっぱりこの味も美味しいな~!日奈ちゃんにも私の選んだの食べてもらいたいな。
「日奈ちゃん、はい!」
「うぇ!?だ、大丈夫っす……」
がーん!こ、断られた……。私はショックを受けながらも玲奈さんたちの方を見ると、仲良さそうに話していた。
早く食べてトレイを返しに行こ!私は、急いでパクパクと食べた。ん~冷たい!
「あの、トレイ戻してきます!」
「あ、はーい!私たちも早く食べないと!」
私は一人でアイス屋さんの方に向かった。
「トレイありがとうございました!」
「あ、どういたしまして!君、ぜひまた来てね」
私は元気に「はいっ!」と言ってから、みんなの場所へ戻った。
「ただいま戻りました~」
私が戻るとみんなアイスを食べ終わっていた。
「あのね、梨々衣ちゃん!私たちの連絡先グループを作りたいんだけど、良いかしら?」
「はい、もちろんです!」
私も作りたいと思ってたし……
「出来たわよ!また、遊ぶ時はこのグループに連絡しましょうね!」
「「「はい」」」
「それじゃあまた!」
「はい!また……海に行く日に会いましょう!」
そうして、連絡先グループを登録してから
私たちは時間となり解散した。
またこのメンバーで遊びたいな!でも、グループトークも作ったんだもん。また遊べるよね
終わり
