ゴマすりガールと会長さま


すりガールと会長さま
だんだん縮まる距離 第6話
「おはようございま〜す」
私は朝早くから生徒会のメンバーが集合ということで生徒会室に来ている。
「あ、おはよう」
会長、なんだか気まずそう。それもそうだ、私があんなことしたから……
「あの、会長……いつも通りに接してもらって大丈夫です!いたずらなのでっ」
私は会長に耳打ちを小声でした後、いたずらっぽく笑った。
「うん、分かったよ」
「ところで、空風さんはどうしたんですか?」
分かりやすく落ち込んでいる。一体何が……
「あの噂よ……」
雨乃さんが横に来て、こそっと言った。
あの噂……?ああ!会長と姫香さんのか〜
私も謎の気持ちになったけど、ここまでじゃなかった。ん……?まてよ。なんで空風さんが、落ち込むんだろう。もしかして……!
「空風さんは姫香さんが好きなんですか?」
あれ……?何でみんな……私なんかまずいこと言った!?
「姫香以外みんな、分かってるけど、知らないふりしてたのよ。」
「あ、あの、ごめんなさい」
空風さんに近付いて謝るとギロッと睨まれた。
「……べーだ!」
ああ、完全に嫌われてる〜!
「みんなおっはようございます!」
姫香さんっ。救世主だ〜!姫香さんが来てから場が和んだ。
「春くん!おはよう」
「お、おはよう」
良かった!機嫌直って……ない。私のことだけ睨んでる〜。
やっぱ、姫香さんはすごいや!
「はい、みんな来たところで次の仕事なんだけど海の家の手伝いをすることになったんだ。」
「海の家?」
「ああ、そうだよ。」
それって、海に行けるってこと!?やった〜!楽しみだな〜
「保科さん、仕事しに行くのよ……」
舞い上がっていたので、雨乃さんの声は私には入ってこなかった。
「でも、みんなで海、楽しみだね!」
「そうですよね!」
姫香さん達も楽しみにしている様子だ。
「はぁ、みんな、仕事でよ」
「まあ、まあ、みんな楽しそうでいいんじゃないかな?」
呆れてる雨乃さんの横でクスクスと笑っている颯くん。
「じゃあ、予定日はまた連絡するから今日は解散しようか」
「はーい!」
「ふんふーん、海、うーみ!」
私は生徒会室を出た後も舞い上がっていた。
「あ、日奈ちゃーん!聞いて〜」
「梨々衣さんっ!」
私はこの嬉しい気持ちを日奈ちゃんに伝えた
「へぇ〜!生徒会で海行くんスね」
「そうなの〜!日奈ちゃんも来る?」
生徒会で海に行くから大好きな日奈ちゃんにも来てもらいたい。
「行きたいけど、良いんスか?」
「うんっ!聞いてみるよ。それじゃ、さっそく聞いてくるね〜!」
私は日奈ちゃんとも海に行って紹介したかったので、すぐに伝えに言った。
「あ、梨々……」
「あとでね!」
私に今、涼介と話してる時間はないの!
「なんだ?」
あ、あそこに居るのは、颯くん?
「颯くん?」
「梨々衣ちゃん!どうしたの?」
「あの、海行くって言ってたじゃん。それに友達も一緒にいくのだめかなって……」
颯くんや姫香さんって、生徒会の人と日奈ちゃん仲良くなってほしいから。
「ふふっ、梨々衣ちゃん、やっぱり遊びに行くと思ってるよねっ」
「あ、もちろん、仕事に行くんだよっ!」
どうしよう、遊びに行くんじゃないって怒られちゃうかな?
「でも、僕も浮かれてるよ。」
「え?」
「梨々衣ちゃんと海に行けるんだから」
えっ!それって友達として、仲間としてだよね
「ふふっ、真っ赤になって可愛い。それじゃ、またね。」
もう!ドキドキしちゃうじゃん!
「ゴマすりガール……」
振り返るとそこには会長が立っていた。
「あ、会長!ちょうど良かったです、海に行く件なんですけど……」
あれ……?なんでそんな悲しそうな顔してるの
「日向と仲良いの?」
「あ、はい。最近、仲良くなりましたよ?」
どうしてそんなこと聞くんだろっ?
「そっか。それで海に行く件がどうか……?」
「あ、友達の日奈ちゃんをお客さんとして来てもらってもいいですか?」
断られるかもって不安があったけど、会長は了承してくれた。
「ありがとうございます!会長、何か困ったことありますか……あったら相談乗りますよ!」
いつも私を助けてくれたり、無茶なお願いを聞いてくれるんだもん。私も会長の助けになりたい!
「ない……あ、ある、あるよっ」
さっそく!?
「保科が、僕より日向と仲が良くてドキドキし
てること……」
え……嫉妬!?か、可愛い〜!私が最近、会長と話してなくて他の人とばっかりいるから寂しいのかな?
「……心配しなくても大丈夫ですよ。私の心にいるのは会長だけですし……」
「え……なんて?」
「なんでもないですよっ!」
ふぅ〜良かった、聞こえてなくて
「あ、そうです!会長っ。今日、一緒に帰りません?」
せっかくなら会長と帰りたいし……。今の会長はまだ、私のこと生徒会メンバーってだけで異性として見てないはずだから……
「しょうがないな〜。いいよ」
「え、なんですか!その反応〜。嫌なら良いんですよ!」
もう、私が会長とすごく一緒に帰りたいみたいじゃん!まぁ、事実なんだけど。
「いや、冗談だって!一緒に帰ろうよ」
「も〜う!約束ですよっ。」
「うん、帰りに迎えに行くから」
やった〜!会長と一緒に帰れるの、楽しみだな
「え〜再来週にテストがあります。皆さん、勉強しておくように、それでは今日はここまで」
……い、いま、何て!?再来週にテスト?
「日奈ちゃーん!うう〜」
テストがあるなんて聞いてないよ〜!
「梨々衣さん、私もあまり役には立たないかもしれないスけど、勉強に手伝うんで!」
「ありがと〜」
私は今まで商売という物をやっていて、勉強をする暇がなく、いつもテストではなんとか、日奈ちゃんや涼介に教えてもらっていつも赤点ギリギリだった。
けれど、生徒会に入ったのに赤点ギリギリはさすがにやばい気がする……
「あ、うん、生徒会に入ったら赤点ギリギリは
ダメかな。生徒会のみんな、テストの順位で上位にはいるからね。」
や、やっぱり〜!どうしよう、赤点ギリギリって相当まずいんじゃ……
「ちなみにランキングで上位に入らないと夏休み補習を受けないとだよ。」
「え?」
わ、私、テストの順位が、今のままじゃ海にも行けないってこと!?そ、それはまずい!
「大丈夫だよ、ゴマすりガール。僕が勉強教えてあげるから。」
「え!ほんとですか!?」
「うん、保科と海に行きたいしね。」
噂で聞いてたけど、会長ってテストでいつもほぼ満点でランキングも1位なんだよね……。
そんな会長に教えてもらったら、私の点数、順位も上がりそう!
「じゃあ、さっそく次の休みにうち来て勉強教えてください!」
「了解っ」
勉強会、日奈ちゃんも誘おうっと!ああ、楽しみだな〜!