ゴマすりガールと会長さま

ゴマすりガールと会長さま
お仕事開始! 第11話
「はい!注文は……かしこまりました!」
大丈夫、私……ちゃんと働けてる!
「あの子、可愛くね~?」
「確かに……!」
さすが、姫香さん!今にもナンパされそう
「あの、ご注文は?」
「あれ?君も良いね。僕たちと遊ばない?」
「結構です!」
ああ、即答だ。玲奈さんもすごい接客……
私、普通すぎるかな!?
「あの〜!注文お願いしますっす」
あ、呼ばれた。私が接客に行こうっと!
「はーい……って日奈ちゃん!」
「私は生徒会じゃないんで、お客さんでいようと思いまして……」
「そっか、楽しんでね!」
日奈ちゃんにも、他のお客さんにも楽しんでもらいたいからね!
「あれ?葵、お客さんなんだ。」
あ、水野に……涼介!
「そうですけど……」
「葵、俺たちも一緒にいい?」
「あ、もちろんっす……!」
日奈ちゃん、良かったね!後は、日奈ちゃんに頑張ってもらおう!でも……こいつがな~
「舜、いいのかよ。こいつ、莉々衣といるだけあってかなりやばいぞ」
ほら〜!デリカシーがないんだから!
「大丈夫、葵も保科も良い奴だからな!」
やっぱり、水野はこいつと違って性格が良い
ほんと、水野が人気なのは分かるけど……
「あのお兄さんたち、かっこいい!」
「ね〜!あの子たちは彼女かな?」
ほんと、涼介が人気なのが私には、理解が出来ないや。だって、デリカシーなくて意地悪なんだよ!皆さん~こいつは、やめといた方が良いですよってこの場で言ってやりたい!
「あの~すみません……」
「あ、呼ばれてるから注文が決まったら言ってね。じゃ」
急いで行かなくちゃ!
「お待たせしました!」
「あ、えっと、このパフェと焼きそばください」
「はい、かしこまりました……」
この子、アイドル級に可愛い~!え、インフルエンサーか、なんかかな?
「あの、定員さん?」
その声にハッとして私は我に返った。
「はっ!すみません、とっても可愛いなと思い
まして……」
つい、見とれちゃってた!
「ありがとう!ねぇ、あなたはここでバイトしているの?」
「あ、はい。生徒会の仕事で……」
バイトで頷いちゃったけど、似たようなもんだよね……?
「そうなのね、頑張って!」
「あ、ありがとうございます」
優しい人だったな。生徒会で、この仕事して良かったかも……よしっ、続き頑張っちゃお!


悠視点
あれ、保科が絡まれてる?でも相手の人は女子だし……もしも、あれだったら見張っといて後で注意しようっと。
僕は仕事しながら、あのテーブルにいる人を見張っていた。
あ、移動した……って、え?もしかして……
僕は、あの女性ともう一人のあとを追いかけた
「待ってください!」
「ん……?」
振り返った女性の顔を見て、僕は確信した。
「はぁ、保科にちょっかいかけてたのは、あなたですか?ゆるねえさん……」
相手の女性はハッとした顔をして言った。
「まぁ、悠くん。久しぶりね~!」
こっちを見て、ニコニコしている。
「答えてください」
「もうっ、ちょっかいだなんて……私はただ、
可愛い子とお話をしていただけよ~。」
ちょっかいをかけてるようにした見えなかったけど……
「そうですか……」
「あ、そうだ!悠くん、お兄ちゃんが会いたがってたわよ」
え、ユウにいさんが……?
「そう、仕事で疲れてるから大好きな従兄弟や家族に会いたいんですって」
顔に手を当てて話をするゆるねえさん。確かに全然会ってないもんな……僕も久しぶりに会いたい。
「ユウにいさんに近々、会いましょうって伝えてください。」
「りょうかーい!」
「ノアさんも一緒に遊びに行ってくれますか?」
そう言うと、こくりと頷いてくれた。良かった、密かにノアさんに憧れてるから……そんなノアさんとも遊びたかったんだ。
「あ、私からも。あの女の子にまた近々、会いましょって伝えてちょうだい。」
あの女の子と言うのは、多分だけど保科かな?
「分かりましたけど、大丈夫ですか?」
「なにが……って、ああ」
どうやら、今気付いたらしい。この黄色の
歓声を……
「さすが、人気インフルエンサーでパン屋さんを開いているだけあるあるね」
来る人来る人がこちらを見てウワサをしていて、たくさんの人に手を振られている。
「大変ですね。」
「そうだな。ゆるは可愛いって人気だから、せっかくのデートなのに、彼女がウワサとかで騒がれて……」
「なに言ってるのー!ノアの方だってかっこいいってウワサだし、ほら!今の女の子だってノアを見てるわよ!」
ゆるねえさんは、頬をプクーっと膨らまして
言った。この二人は仲が良すぎるんだよな~
「分かった、今から二人で楽しむぞ。」
「えっ!?ちょっとノア、みんな見てるから!」
ノアさんはゆるねえさんをお姫様抱っこして歩き出した。
「じゃあな、悠!」
「あ、はい!また今度」
「ちょっと、降ろして~!」
あはは、僕も二人みたいな理想のカップルに
なりたいな。保科と……って!そんなわけないか……でも、もしなれるなら二人よりも理想のカップルに……なんてね。


「あ、会長!どこ行ってたんですか〜?もしか
して、サボりですか〜」
ニヤニヤしながら聞く私に会長は言った。
「君が接客してた人と話してたんだよ」
その言葉に「うぇ!?」と言う変な声が出た。
一体どこのテーブルに居た人だろう?全員に
完璧な接客したはずだけど……
「何かミスがあったとかじゃないから安心して」
「なぁ〜んだ。ふぅ良かったです」
「あれ?そんなに驚くってことはやっぱり焦る
ような……」
「ないです!」
私はぷく〜と頬を膨らませた後に言った。
クラスの男子とかにはからかわれたりしても
大丈夫なのに、会長には何故か敵わない、、、
そしてあっという間に時間は過ぎた。
「すっかり暗くなったね~」
「夜の海もきれいだよね。」
そんな話をしていると店主さんがこちらへとやってきた。
「みんな、今日はありがとうね。お詫びと言ったらなんだけど花火があるからみんなでやってきたらどうだい?」
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて」
そうして、花火を受け取った後、海の近くにみんなで向かった。
「すごいキレイ!私、手持ち花火なんて初めて
やったよ!」
そう言うと、隣にいた会長が提案してきた。
「じゃあさ、どっちが長く続けられるかの勝負
しようよ」
「良いですよ!私負けないんで」
結果は私の負けだった。
「もう悔しいです!会長に負けることが一番」
「残念だったね。保科、はい」
会長は、私の花火に自分の花火を近付けて火を分けてくれた。
「もう!情けは必要ないですよ。まぁ花火きれいですけど」
「勝負は僕が勝ったけどさ、楽しむなら長い時間みんなで楽しみたいから。」
そう言ってにっこり微笑んだ会長は、海の光に照らされてるからか、いつもよりもカッコよく見えた。
「ずるいですよ、会長は……」
「ん……?」
「なんでもないですよ!ほら、みんなのところに行きましょ!あ、やっぱ先に行ってください」
そう言って、会長に前を歩かせた。
よ、良かった~!今が夜で……私の顔を見られてたら大変なことになってたよ。だって、絶対顔が赤いもん。
「はぁ、会長好きです……」
誰も聞こえないくらいの声で言った。
なぜか言いたくなっちゃったんだよね~もう
気持ちを抑えるのが限界なくらい好きになってるのかもしれない。これからどうなるのかな?