推しの声がメロすぎて困ってます

アニメイトに着くと、店内にはアニメソングが流れ、多くの人で賑わっていた。

新作グッズを手に取る人。

友だちとアニメについて楽しそうに話す人。

一人でじっくり商品を品定めする人。

みんなそれぞれの「好き」を抱えて、
この場所に来ている。

私は予約票を握りしめたまま、レジへ向かった。

「予約商品の受け取りをお願いします」

店員さんに会員証と予約票を渡す。

「少々お待ちください」

数秒後。

店員さんは一つの袋を抱えて戻ってきた。

「お待たせいたしました。『Stellar Beat 3rd LIVE EVENT』Blu-rayです。こちら、アニメイト限定特典のブロマイドになります」

「ありがとうございます!」

丁寧に両手で受け取る。

ずっと楽しみにしていたBlu-ray。

そして限定ブロマイド。

袋の中身を確認したい気持ちを必死に抑えながら、
レジを後にした。

「よしっ!」

帰り道、思わず小さくガッツポーズをする。

今すぐ観たい。

いや、むしろ一秒でも早く帰りたい。

私は寄り道もせず、駆け足で家へと向かった。