無理して笑わなくていい


部活は休みで、授業もかぶらない日。


<授業終わったら、空き教室の305、来てほしい>


つばさにそうメッセージを送った。


時間になって、軽い足取りでつばさがやってきた。


「なにー?こないだ諒弥が休んだ分のプリント写したいとか?」

「それはなんとかなってる」

「そう?」

「あのさ」

「うん」

「つばさのことが好きだ。付き合ってほしい」


笑顔から一転、ぽかんとした。


「急に、どうした?」

「そんままの意味だけど?」

「えー、諒弥浮気しそうー」

「ひでぇ」


そう言っていると、またニコリと笑って、手を繋いできた。


「記念にプリでも撮りに行く?付き合った記念!」

「付き合ってくれんの」

「うん!」


嬉しげに笑うつばさが、この世で1番可愛いと思った。