部活はサッカー部。
授業はおざなり。
不真面目な生徒だった。
サボりにサボって単位を落とした、必履修の英Iを今年も取っている。
はあ…だるいなぁ、授業とか。
遊びたいし、サッカーしたい。
そう思いながら、壁にもたれかかって、授業の合間の休み時間に、返されたプリントを眺めていた。
ただそれだけだった。
「ねえねえ、諒弥ー」
明るい声で話しかけてきたのは、後ろの席の1年、飯能つばさという子だった。
グループ学習の時に自己紹介して、苗字を忘れたのか名前で呼んできたっぽい。
「何?」
「LINE交換しよ!」
「え、あーいいけど」
唐突でびっくりしたが、特に断る理由もないし、交換してみた。
これが、つばさとの関係の始まりだった。



