「この子は大丈夫です。」 つまり、わたしの目の前の彼がチンピラを殴るか蹴るかしたらしい。 「あの、助けていただいてありがとうございます。それではわたしたちはこれで。」 この人達がただものじゃないことを察してすぐにこの場を離れることにした。 しかしそれもまた彼の手で制される。 「たまたま大きな声が聞こえてね。それより怪我はない?コイツになにされたの?」 いわゆる壁ドンというやつで、わたしの目の前は防がれる。 「大丈夫です。少し絡まれただけで。」 それより早くこの場から立ち去りたいです。