「ごめんなさい。お怪我ありませんか?」 チンピラはわたしを見るに目の色を変えた。 「怪我はねえけど、服が化粧で汚れちまったな。こりゃー弁償だわ。」 「なっ……!」 今にも言い返しそうな凛を制止する。 「ほんとにごめんなさい。こちら側に非があるので、よかったらその辺のカフェでお話しませんか?」 とりあえずこの人目のない路地裏はまずい。