もうこれ以上、すきにさせないで。


「どうかした?坂本さん。」


わたしはいつもの貼り付けた美少女スマイルで聞き返す。


「あのね、あのね!新しくできたカフェあるんだけどそこインスタ映えするらしくてさー!よかったら、今日の放課後一緒に行かない??」


スマホでマップを見せてくれているので覗いてみると、先輩が働いていたクラブの近くだった。

少し身体がガタガタと震える。


「遠慮しておこうかな。ごめんね。他の子誘ってみて。」


だいたいなぜわたしなのだろうか。


坂本さんは人懐っこい性格でみんなから好かれているのに、わざわざわたしに誘う理由がない。

先輩のクラブと近いし、なにか裏があるのかと疑ってしまう。


「そっかー。残念。自己紹介のとき、桃がすきって行ってたの思い出して、ここ桃の丸ごとパフェってやつやっててもしかしたら好きかなーと思って声かけたんだけどなー」