でも地獄はそこで終わらなかった。 一時保護期間を過ぎたわたしは、児童養護施設に預かってもらうことになった。 しかしそこはとても良い環境ではなかった。 表上は養育者が綺麗に振舞っていたが、裏では子供たちのいじめを隠蔽する汚い大人たちだった。 「あんたってほんとムカつくやつね!」 同室の瑞希はいじめっこたちのリーダーのような子だった。 わたしは母に捨てられたと知った日以来、誰の言葉も信じることができなくなり次第に無視するようになった。