「まぁ!さすがわたしの子!えらいね!じゃあ今度またご褒美買ってあげるね!」
忙しいはずなのにたくさん公園に連れて行ってくれたり、お金もないのに運動会やテストで良い成績が取れた時はご褒美を買ってくれていた。
近所でも綺麗で愛嬌もあってとても評判がよかった。
大家さんや隣人さん、道路を挟んで前に住む桐谷さん。
たくさんの人が母を慕って、たくさんの人がわたしを可愛がっくれていた。
狭いアパートの一室だったけどたくさんの思い出が詰まった写真でいっぱいだった。
しかし、絶望は突然だった。
あれはたしか大雨の日。

