普通は特別、分かっていたけど

中学生になって三ヶ月ほど経った。
夏休み前。
私、海原結衣葉(うみばらゆいは)の手元に一枚のプリントが渡された。
そこには国語の夏休み課題が書かれていた。
オリジナル小説を三万字以内で、
内容は完全自由
と。
結衣葉は本を読むのが好きだった。
書いたことはあるけど飽き性で最後までかけたことはない。
いい機会だと思ってかこう
と思った。
何を書こうか。
複雑な人間関係で、恋愛ものがいいなって思った。
まさに自分だな、
と自嘲気味に独り言を発する。
そうか、自分を小説にしてみようかな。
三万字も書けるかな。
いや、三万字なんかで書けるかな。

それがこの小説の始まりとなった。