イケメンすぎる、君が好き。

放課後。

教室には部活へ向かう生徒たちの声が響き、少しずつ人が少なくなっていく。

俺も陸上部へ行こうと立ち上がった、その時だった。

「桐生さん、悪いんだけどさ。」

担任の先生が教室へ顔を出す。

「今日、日直だったよね?」

「?はい。」

「職員室まで、教材運んでくれないかな?」

先生が指差した先には、教材がぎっしり詰まった段ボールが二つ。

……いや、でかくね?

「はい、もちろんです。」

葵はいつも通り、にこっと笑って返事をする。

その笑顔だけで先生まで少し嬉しそうになるんだから、本当にすごい。

「じゃあ、運んできますね。」

葵が段ボールへ手を伸ばした、その瞬間。

「待った!」

俺は勢いよく立ち上がった。

「こういうのは彼氏の出番だろ!」