「サンキャッチャー、すごい繊細に作られてるなって驚いただけで。なんでもないです、ごめんなさい」
「そ、そうですか……」
早口でしゃべりだした私に、今度は相手が面食らう番。
でも、少し困ってる顔もかっこいいんだよな。少女マンガに出てきそう。
黒のズボンに腕まくりした白いシャツも、スタイル際立ってて似合ってるし。
でも、このサンキャッチャーを気に入ったのも本当。
「そのサンキャッチャー、買ってもいいですか?」
「もちろんです!ありがとうございます」
はにかむように笑うその顔が、あたたかいお日様みたいに見えた。
高校生にしては高めの買い物だったけど、まあいいかな。そんなことを思えるくらいには。
「少し離れたところにお店もあるので、ぜひ。これ、うちのショップカードです」
「ありがとうございます」
「綺麗な作品を用意して待ってます」
綺麗に箱と紙袋にしまわれたサンキャッチャーと一緒に渡されたショップカード。
パッと見、おしゃれなそれをもらった瞬間。
私のスマホが着信を知らせて、なんだか現実に戻った気分だった。



