窓の外、お庭の木に咲いている白い花を見ながら───いや、もっと遠くの何かを見ながら。
その目には何が映っているの?
この綺麗な空間を作り上げるあなたの瞳に映るものを見てみたい……。
「なんでひまわりなんですか?」
「日向って書いて"ひゅうが"って読むんです。ほら、ひまわりって日向に葵で向日葵でしょう?」
「言われてみれば……」
私の名前にも入っている"葵"は、"あおい"って読むのに何故か向日葵の漢字に入ってる。
私は夏生まれじゃないから単にお母さんがこの漢字好きだっただけだけど、向日葵みたいな人にって意味でこの漢字をつける人はいっぱいいる。
「名前じゃないからあれですけど、言われてからなんか意識するようになって」
「私も、私も名前に向日葵の漢字入ってますよ。朝日 葵鈴って言うんですけど、"葵"って字が入ってます!」
「──っ。…仲間ですね」
一瞬だけどくしゃっと歪められた顔。
少しの沈黙のあと、苦しいものを飲み込むように笑って言われた"仲間"って言葉。
何でそんなに苦しんでいるの……?



