「それならよかったです。でもすみませんでした、無闇に吠えないように躾けてはいるんですが」
「───あっ、いえいえ。そ、それにしてもその子かわいいですね!」
「ありがとうございます」
やばい、女の子を骨抜きにしちゃう爽やかスマイル。
コンビニにでも行っていたのか、ビニール袋がかさりと音をたてる。そんなときのただのロゴ入り黒パーカーでもわかるスタイルの良さ。
中央よりやや右側で分けられた前髪も、雰囲気も全部がいい。
ちなみにたぶん私よりちょっと年上だと思う。
「ポンスキーっていうんですよ、こいつ」
「ポンスキー?」
「犬の犬種です。ポメラニアンとハスキーのミックスで」
「確かに面影あるかも!」
一旦、容姿のことは置いといて、わんちゃんに頭を切り替える。
今は大人しくしている───確かポンちゃん。
ポンちゃんは、ポンスキーという犬種らしい。犬にはあまり詳しくないけど、ポメラニアンとハスキーはわかる。
「かわい〜」
「もしよかったら触ってみます?たぶんもう吠えたりしないんで」
「いいんですか!?──じゃあちょっとだけ」
吠えたのは最初だけで今は吠えてないし、怖くなさそう。
犬に触る機会なんてほとんどないし、せっかくだから触ってみたい。
触ってみたいけど、こういうときどうするべきなのかわかんない。



