天然さんと光って咲いて



つ、疲れた〜。咲希ちゃんが走っていくのを見ながら、一息つく。


思ったよりもお店多いな。


ハンドメイドだけだと思ってたけど、意外と食べ物系もあるんだな〜。


でもよりにもよってこの辺って飲み物のお店ないな。


咲希ちゃん夢中っぽいし、少しだけ歩いて回ろっかな。




「ちょっと汗かいてきちゃった」




春と夏の間の晴れの日。


ちょっとずつ暑くなってきたし、冷たいもの飲みたいんだけど。


ハンドメイドでも飲み物でもいいから、何かいいお店ないかな〜。


部屋に飾れる可愛いやつとかアクセサリーとか。


あのアクセサリーは派手すぎるし、あれもなんか違うんだよな。


でも、そろそろ咲希ちゃんとごうりゅ───




「っ……」




視線が、引き込まれた。


きらきら、ゆらゆら光がたゆる。


そんな場所。


勝手に足がそっちへ向かう。




「綺麗……」


「これ、サンキャッチャーって言うんだよ」


「え……」




無意識に溢した言葉。


それを拾って答えてくれたのは、そこの店員さん、なのかな?


テントから出てるせいか、逆光で顔がよく見えない……。


声から男の人っていうのはわかるけど。