咲希ちゃんはいつも、、小さい子って言ったら、ちょっと失礼だけど。そうやって周りまで楽しい空気にできゃう人。
でもたまに、びっくりするくらい大人びた顔をする。
人の変化にもよく気づいてくれるし、悩み事とかそういうのもそれとなく緩和させてくれる。
「葵鈴が私に隠し事できると思ったの?相談してくれたらぜーんぶ一緒に悩んであげるのに」
「咲希ちゃん……」
言っちゃうか言わないでおくか。
マルシェの日も悩んだことだけど、言っちゃっていい気がする。
だって、こんなにいい友だちに隠し事とかしたくない。
「この間マルシェに行ったでしょ?そのときのお店のことで」
「うんうん、あのなんだっけ。…サンキャッチャー?ってやつを買ったお店のことでしょ?」
「そう。それのほんとのお店の方に行ったんだけど……」
マルシェのときに隠してたこと。それを咲希ちゃんは許してくれると信じて。
私はそんなに容量よく話せるタイプじゃないけど、ちゃんと伝わってくれるかな。
「サンキャッチャーってけっこう高いの。マルシェの時買っちゃったから、流石に買い足すとかはできなくてね?」
「高校生のお小遣いじゃ限界あるもんね」
「何も買わないのにお店に行くのはどうなのかっていう問題」
「ん〜、なるほどね」



