星降る夜のスピカ


マンションの下に、マネージャの車が停まっていた。


「おはようございます」

「おう。どうだ、あの子との生活は」

「不快ではないっすよ。なんなら、快適」

「そうか、良かったな」

「でもなんか星七、俺と同じような目してますね」

「…ああ」


マネージャはそれ以上何も言わなかった。

ロケが終わり、帰宅すると


「おかえり」


と、声をかけてきた。


「あ、ただいま」


ただいまなんて、言ったことあっただろうか。


「お風呂沸かしてあるよ。入ってる間にご飯作るね」

「うん」


完璧すぎる。

だけど、目に光はない。

奥が見えない。

ただ、優しい子。


そして今日も、端っこで寝ようとする。

またムカついた。

俺は肩を引っ張った。


「こっち来いよ」


至近距離で目が合った。

そのまま抱き締めた。

恋愛感情なんてまだない。

そのはずなのに、避けられてるみたいなのが、至極ムカついた。

そのまま、眠りに落ちた。