星降る夜のスピカ


自分の名前が書かれたうちわにファンサして、自分のメンカラである青の文字で、バーンして!って書かれてたらバーンしてみて、MCではメンバー同士でわちゃわちゃして会場を盛り上げて、明るい曲では笑顔を絶やさず、かっこいい曲ではとにかくダンスをキメて、ライブは終わる。

テレビ番組では、台本の通り、笑顔の方が良ければ笑顔で。
真面目な顔の方が良ければ真面目な顔で。

ドラマや舞台では、役になりきって。


それが僕の"アイドル"だ。


ただ運良く顔も声も良く生まれてきて、でも家庭環境最悪だったから、さっさと家から出たくて、稼ぎたくてアイドルになっただけだった。

僕がただ本当に欲しかったのは…知らない女の子達の黄色い悲鳴じゃなくて、たった1人の僕を見てくれる女の子。…だったのに。