2時間ほど経ち、収骨のアナウンスに従い移動した。
重い扉が開くとそこに横たわっていたのは⋯
何あれ⋯
あの日の雪のように真っ白な骨⋯
違う⋯
あんなのよしじゃない⋯
よしじゃ⋯
バタン
そのまま私は意識を失ってしまった。
目を覚ますと、そこにあったのは、見慣れない天井だった。
「ここは⋯」
畳の匂いと、少し埃っぽい匂い、そして、お線香の匂い⋯
「あ、気づかれました?」
声をかけてきたのはかなさん。
え⋯?
私は、びっくりして飛び起きた。
「すみません。うち⋯どーしたんじゃろ⋯こんな時にご迷惑かけてしもうて⋯すみませんでした。」
布団から出ようとすると
ガラッ
「まな!目ぇ、覚めた?大丈夫なん?」
「お前、担いで来るの苦労したんでー?」
「お前ら、うるさいのう。目ぇ、覚めたばっかなんじゃけぇ、ぎゃーぎゃー言うなや。」
「みんな、心配なんよ。かなさん、ごめんね。」
そう言いながら、よしの子どもの手を引きながら入ってきた。
「うん、大丈夫。ごめんね。かなさんも、すみませんでした。」
帰ろうと布団から出ると
「あの⋯やっぱり、話したいんです。知りたいんです。もし、私と2人が嫌じゃったら、みなさんと一緒に⋯教えて下さい。あの人が⋯よしくんがなんであんなに寂しそうな目ぇして、海見よったんか⋯なんで、よしくんの笑顔はいつも悲しそうな、困った顔だったんか⋯」
悲しそうな⋯困ったような⋯笑顔⋯?
私たちは、その場で固まってしまった。
すると、かなさんは静かに言った。
「よしくんの遺影、あの時だけなんです。あんなに心から楽しそうに笑ってくれとったんは⋯あの日、珍しくいつもよりお酒飲んで、昔の話を始めたんです。その時の笑顔なんです⋯私は、悔しかった。私の時には、そんな笑顔見せてくれんかったのに⋯じゃけ、知りたいんです!お願いします!息子に伝えてやりたいんです⋯。どんなお父さんだったんかを⋯」
頭を下げて顔を見ることは出来ないが、泣いているんだろう⋯。
よしの子どもが、母親の顔をのぞき込んで、頭を撫でている。
「分かりました。うちの知っとるカレの事を全てお話します。じゃけど、聞きたくない事もあるかもしれんですよ?それでも、ええんですか⋯?」
かなさんは、顔を上げると頷いてみせた。
「ほいじゃあ、今日はみんな疲れとるじゃろうけ、明日とかはどんなですか?」
「はい!お願いします!」
連絡先だけ交換して、私達はかなさんに頭を下げその場を後にした。
重い扉が開くとそこに横たわっていたのは⋯
何あれ⋯
あの日の雪のように真っ白な骨⋯
違う⋯
あんなのよしじゃない⋯
よしじゃ⋯
バタン
そのまま私は意識を失ってしまった。
目を覚ますと、そこにあったのは、見慣れない天井だった。
「ここは⋯」
畳の匂いと、少し埃っぽい匂い、そして、お線香の匂い⋯
「あ、気づかれました?」
声をかけてきたのはかなさん。
え⋯?
私は、びっくりして飛び起きた。
「すみません。うち⋯どーしたんじゃろ⋯こんな時にご迷惑かけてしもうて⋯すみませんでした。」
布団から出ようとすると
ガラッ
「まな!目ぇ、覚めた?大丈夫なん?」
「お前、担いで来るの苦労したんでー?」
「お前ら、うるさいのう。目ぇ、覚めたばっかなんじゃけぇ、ぎゃーぎゃー言うなや。」
「みんな、心配なんよ。かなさん、ごめんね。」
そう言いながら、よしの子どもの手を引きながら入ってきた。
「うん、大丈夫。ごめんね。かなさんも、すみませんでした。」
帰ろうと布団から出ると
「あの⋯やっぱり、話したいんです。知りたいんです。もし、私と2人が嫌じゃったら、みなさんと一緒に⋯教えて下さい。あの人が⋯よしくんがなんであんなに寂しそうな目ぇして、海見よったんか⋯なんで、よしくんの笑顔はいつも悲しそうな、困った顔だったんか⋯」
悲しそうな⋯困ったような⋯笑顔⋯?
私たちは、その場で固まってしまった。
すると、かなさんは静かに言った。
「よしくんの遺影、あの時だけなんです。あんなに心から楽しそうに笑ってくれとったんは⋯あの日、珍しくいつもよりお酒飲んで、昔の話を始めたんです。その時の笑顔なんです⋯私は、悔しかった。私の時には、そんな笑顔見せてくれんかったのに⋯じゃけ、知りたいんです!お願いします!息子に伝えてやりたいんです⋯。どんなお父さんだったんかを⋯」
頭を下げて顔を見ることは出来ないが、泣いているんだろう⋯。
よしの子どもが、母親の顔をのぞき込んで、頭を撫でている。
「分かりました。うちの知っとるカレの事を全てお話します。じゃけど、聞きたくない事もあるかもしれんですよ?それでも、ええんですか⋯?」
かなさんは、顔を上げると頷いてみせた。
「ほいじゃあ、今日はみんな疲れとるじゃろうけ、明日とかはどんなですか?」
「はい!お願いします!」
連絡先だけ交換して、私達はかなさんに頭を下げその場を後にした。
