恋煩い

そして、みんなでいただきます、と言って給食を食べ始める。

これはいつも通りだ。

と思ったら。

「おいお前」

とまた伊藤くんが話しかけてきた。

「え、あ、わ、私?」

おい、お前って。

私の苗字、小嶺なんですけど?

せめて苗字呼びしてくれたってよくない?

そんな私の考えをよそに伊藤くんは話す。

「これ、うまい?」

そう言って小皿に入っているサラダを指す。

私は

「うん。美味しいよ」

と答えた。

すると伊藤くんは

「ふーん。」と言って食べ始めた。

え、なに?さっきからなに?

そして私がデザートのフルーツヨーグルトポンチを食べていると、また

「おいお前、今食ってんの、うまい?」

と聞いてきた。

もう一回、食べてみる。

若干、舌が痺れる感じ。

これなんだろう。

前にも口にしたことがあるけど、私は苦手なやつ。

そうだ。

炭酸だ。

私は炭酸飲料は飲めない。

飲んだときに舌が痺れて、辛いと感じてしまう感じが嫌で、飲まない。

「人によるとは思うけど・・。

ちょっと炭酸みたいなのが入ってる感じかな、」

「えー炭酸かー。

俺、炭酸苦手なんだよねー。」

その言葉が私にとても響いた。よくわからない。