恋煩い

「えだってさ、最近伊藤さんと良く話してるじゃ
ん。

しかもニコニコしながら。」

「確かにそうだね!」

大人しめの美結ちゃんまでそう言ってきた。

でも私は続ける。

「それは、伊藤さんの話の内容が面白いから笑っ
てるだけだよ!」

「えー?隠さなくてもいいんだよー?」

「とにかく、違うよ!」

そう言って私は無理やり話題を変えた。

でも、その時の私はとても汗をかいていた。

暑かった。

それは、夏だからという理由だけではないと思う。

その話に自分が焦ったのだろう。

伊藤くんのこと、あんま知らないし・・・。

何考えてるのかよくわかんないし・・・。

私が伊藤くんのことが好きだなんて・・・。