あざ恋王子は近すぎる。

図書室を出て、誰もいない中庭のベンチに座った二人を、私は窓からそっと見つめていた。

蓮は待ってましたとばかりに、陽菜先輩の手をぎゅっと握りしめて指を絡ませている。
そして、愛おしそうに陽菜先輩の小さな体を腕の中にそっと抱き寄せた。

「もう離さないからね」
「ちょっと、ご飯食べるんじゃないの……?」

窓越しに聞こえてくる、秘密の二人の言葉。


(二人の邪魔しちゃ悪いし、ここはそっとしておこ!)


私はそっと窓のカーテンを閉めた。学校の憧れの二人。その秘密の恋を、私はこれからも全力で、心の中で応援し続けようと誓った。