「え……見てたの?」
「見るよ。陽菜のこと、ずっと探してるもん」
蓮のストレートな言葉に、心臓が跳ね上がる。テレビの中で何千人ものファンを魅了する彼が、こんな夜中に、私一人にだけ声を届けている。
「俺さ、芸能界の仕事は好きだけど、たまに怖くなる」
蓮がぽつりと、夜の闇に本音をこぼした。
「周りの大人はみんな『俳優の一ノ瀬蓮』しか見てくれない。……俺を、ただの『蓮』として叱ってくれるの、陽菜だけだから」
そう言って、蓮はベランダの手すりから、私の方へとそっと右手を伸ばしてきた。
「ねえ、陽菜。手、出して?」
「見るよ。陽菜のこと、ずっと探してるもん」
蓮のストレートな言葉に、心臓が跳ね上がる。テレビの中で何千人ものファンを魅了する彼が、こんな夜中に、私一人にだけ声を届けている。
「俺さ、芸能界の仕事は好きだけど、たまに怖くなる」
蓮がぽつりと、夜の闇に本音をこぼした。
「周りの大人はみんな『俳優の一ノ瀬蓮』しか見てくれない。……俺を、ただの『蓮』として叱ってくれるの、陽菜だけだから」
そう言って、蓮はベランダの手すりから、私の方へとそっと右手を伸ばしてきた。
「ねえ、陽菜。手、出して?」
