朝の手のひらの感触が、ずっと胸に残っていた。
蓮の手を拒むように避けてしまった、自分の意気地なさ。
学校でも、蓮はどこか元気がなくて、遠くから私を見る視線が切なげだった。
気づけば、時刻は夜の十二時を回っている。
「……何やってるんだろ、私」
机に向かってペンを動かしてみるものの、頭に浮かぶのは蓮の名前ばかり。
ため息をついて、気分転換に窓を開けた。
きいっと独特な音を立てて、夜空が現れる。
ひんやりとした夜風が、火照った頬を優しく撫でる。
私たちの家は、ベランダが隣り合っている。
手を伸ばせば、お互いの手すりに届きそうなくらいに。
ガチャ、と静かな夜の空気に、隣の窓が開く音が響いた。
「……陽菜?」
蓮の手を拒むように避けてしまった、自分の意気地なさ。
学校でも、蓮はどこか元気がなくて、遠くから私を見る視線が切なげだった。
気づけば、時刻は夜の十二時を回っている。
「……何やってるんだろ、私」
机に向かってペンを動かしてみるものの、頭に浮かぶのは蓮の名前ばかり。
ため息をついて、気分転換に窓を開けた。
きいっと独特な音を立てて、夜空が現れる。
ひんやりとした夜風が、火照った頬を優しく撫でる。
私たちの家は、ベランダが隣り合っている。
手を伸ばせば、お互いの手すりに届きそうなくらいに。
ガチャ、と静かな夜の空気に、隣の窓が開く音が響いた。
「……陽菜?」
