それからの数週間、蓮との距離は文字通り『遠く』なった。
ドラマの撮影が佳境に入ったらしく、蓮は学校に来てもすぐに早退してしまう。
毎朝の待ち合わせも、いつの間にかなくなっていた。
「……はぁ」
お昼休み。一人で購買のパンをかじりながら、私はスマホを見つめる。
彼とのトーク画面の最後は、三日前の私の『お疲れ様』で止まったままだ。
画面の向こうでは毎日見かけるのに、一番近くにいたはずの本物には、全然会えない。
「隣、空いてる?」
不意に上から声をかけられ、私は顔を上げた。そこにいたのは、同じクラスの瀬尾(せお)くんだった。
少しぶっきらぼうだけど、クラスの女子から隠れて人気の高い、爽やかな男の子。
ドラマの撮影が佳境に入ったらしく、蓮は学校に来てもすぐに早退してしまう。
毎朝の待ち合わせも、いつの間にかなくなっていた。
「……はぁ」
お昼休み。一人で購買のパンをかじりながら、私はスマホを見つめる。
彼とのトーク画面の最後は、三日前の私の『お疲れ様』で止まったままだ。
画面の向こうでは毎日見かけるのに、一番近くにいたはずの本物には、全然会えない。
「隣、空いてる?」
不意に上から声をかけられ、私は顔を上げた。そこにいたのは、同じクラスの瀬尾(せお)くんだった。
少しぶっきらぼうだけど、クラスの女子から隠れて人気の高い、爽やかな男の子。
