あざ恋王子は近すぎる。

「……というわけで、台本の練習付き合って!」

「なんで私の部屋でそうなるのよ!」

週末の午後。
私の部屋のベッドに勝手に寝転がりながら、蓮は新しいドラマの台本を掲げていた。
芸能人になってから忙しくなったはずなのに、こういう時だけは昔と変わらず、我が物顔で私の家にやってくる。



「だって、今回の役、すっごい甘いセリフが多くてさ。恥ずかしくてマネージャー相手じゃ練習にならないんだもん」

「私相手でも恥ずかしがりなさいよ……」

床に座り、机の上のノートを広げながら私はぼやいた。
期末テストが近いというのに、これじゃ全然集中できない。