冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい


 美桜は恭司と一緒に外に出ていた。
 すっかり暗くなっているけれど、長身の恭司のことを周囲の女性達が振り返って確認している。
 美桜はニコニコと笑顔で話しかけた。

「ペットショップ、楽しかったですね、恭司さん?」

「ん? ああ、あんた、子どもみたいにはしゃいでいたもんな」

「だって可愛かったんですもの。猫ちゃんも可愛いですが、ハムスターくんやうさぎちゃんだったり、見ているだけで癒されました」

 実は先ほどペットショップで用事を済ませてきたのだ。
 黒猫ミオが楽しく暮らせるように餌以外にもオモチャなどもたくさん購入した。
 恭司が意外と動物たちには笑顔を見せていたのが、とても新鮮に映った。
 美桜は目を爛々と輝かせながら熱く語った。

「将来、動物にたくさん囲まれて過ごす毎日も楽しそうだなと思ってます」

 もしも恭司が自分と結婚してくれたなら嬉しいけれど……お金持ちの男性だし、自分ではなくもっと申し分ない相手と結婚するに違いない。
 自分はおひとりさまで生きていく未来も考慮して、これから先を生きていかなければならないのだ。
 そう言われると、独身を貫いている女性社員の先輩たちは、猫や犬などを飼っていることが比較的高かった気がする。

「老後はたくさんの子たちに囲まれて……きっと幸せな毎日が待っているはず」

 美桜が決意を新たに宣言すると、恭司がどうしてだか嬉しそうに話しかけてきた。

「だったら、広い家に引っ越さないといけないな」

「……? はい、そうかもしれませんね。たくさんの子たちに囲まれて暮らすには、今よりも広いマンションの方が良いかもしれません」

 恭司はわざわざ美桜の老後に住む場所の心配をしてくれているようだ。

「たくさんだったら、家の方が良くないか? 広いしのびのびできるぞ」

 美桜はう~んと唸る。

「お家も良いですが、管理が大変そうです」

「管理だとか使用人だったりに頼めば良くないか?」

 恭司のさりげない提案に、美桜はきっぱりと返した。

「そんなお金がかかることはできません!」

 恭司のようにお金持ちではないのだから、そんな無駄遣いはできない……!

「あんた、別に金の心配なんかしなくたって――」