冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい





 そうして、恭司に渡された衣服に美桜は着替えると、黒猫ミオの元へと向かうことにした。
 ちなみに渡された衣服は、白いブラウスに紺色のプリーツスカートというシックな格好だった。愛らしいタイツも一緒に購入してくれていた。

『お、ばっちりだな。抱き心地である程度、どのぐらいのサイズか分かったんだよな』

 恭司が誇らしげにしていた姿を思い出す。
 ついでに言えば――下着一式も買ってくれていたのだが、ジャストサイズで――少しだけ戦々恐々とした。どうにも――干している下着のサイズを確認したわけでもないらしいのが恐ろしい。

(意外と大人しい格好の方が好きなのかな? それとも恭司さんの私の私服のイメージがこんな感じなのかな?)

 下着も清楚な白だった。

(とりあえず好みを覚えておこう)

 そうして、美桜はミオのいる部屋の前へと辿り着くと、扉を開く。

「にゃあっ!」

 開け放った途端、黒猫ミオが美桜に飛びついてきた。
 ケージの扉を開けていたので、部屋の中に出てきていたようだ。

「きゃっ、ミオちゃん、びっくりした。おはよう」

「みゃあ」

 ミオが美桜と鼻同士を擦り合わせてくる。

「新しいお水を一緒に汲みに行こうか?」

「にゃう」

 そうして、キッチンへと向かうと、恭司が猫の缶詰を開けているところだった。

「ああ、ほら、飯の準備をしておいたぞ」

「ありがとうございます」

 美桜がふんわりと笑顔を向けると、恭司がどことなく嬉しそうだった。
 新鮮な水を汲んだ後、二人と一匹で再びミオ専用の部屋へと戻る。

「ふふ、ミオちゃん、可愛い」

 ミオが幸せそうに缶詰の餌を頬張っている。
 
「みかけによらず、食いしん坊なのね?」

「みゃお」

 ミオが嬉しそうな泣き声を上げた。
 美桜とミオの背後で恭司は腕を組んだまま、じっとこちらを見つめてきていた。

「恭司さん、こちらに来ませんか?」

「ん? ああ、俺は良いよ。そいつにあんまり好かれてないから」

「そんなことないと思いますよ?」

 だがしかし、恭司は頑なにこちらに来ようとしなかった。

(猫アレルギーではなさそうだけど……やっぱり本当は猫が苦手なのかな? だけど、なんでミオちゃんのことを拾ったんだろう?)

 ――恭司に対しての疑問は尽きない。
 ミオが餌を食べてしばらく経った頃、お腹がいっぱいになったのか、ひとしきりゴロゴロした後、近くにあったクッションの上にごろんと寝転がる。しばらくすると、居眠りをはじめた。

「ぐうたらだな」

「猫ちゃんとはこういう生き物なのです」

「そうか。まあ、あんたがそういんなら、そうなんだろうな」