しばらく後。
浴室を後にした後、恭司と美桜は寝室へと移動していた。
恭司に求められてぐったりしてしまった美桜は、恭司に身体を預けた。
「さすがに今晩はここまでにしておいてやるか」
恭司が美桜のことを白くて綺麗なシーツの上に横たわらせた。
「疲れただろう? よく休めよ」
「……はい」
恭司が美桜の髪を優しく何度か撫でてやる。
瞼がとろりと閉じていった。
(恭司さんの手、優しくて気持ちが良いな)
美桜は夢の世界へと誘われていく。
恭司が口の端をゆるりと吊り上げる。
「安心してよく眠れよ」
「……はい」
そうして――恭司が口の端をゆるりと吊り上げた。
「可愛い黒猫が二匹に増えたな。これから先もずっと俺があんたを可愛がってやるから」
美桜はうつらうつらしながら考える。
(……私、恭司さんの飼い猫になっちゃったのかな……?)
けれども、恭司に尋ねる前に、美桜は眠りに就いたのだった。


