悪魔の王子君と!?

 チリ、チリリリリリ。
 5時45分、目覚ましはいつも通り変わらず鳴っている。ああうざったい。お願いあと1時間寝させて…。
 しかし、そんな願いは叶わずお母さんの声によって起こされた。シクシク。
 「カナエちゃん、起きなさい!!学校遅刻しちゃうわよ!!」向こうの部屋からお母さんの声が響く。私が通う学校は家から自転車に乗り電車に乗らないとだからそれなりに遠い。
 ボサボサだった髪の毛を整え、制服に着替えてリビングに行くとお姉ちゃんはもう学校に行くところだった。
「お姉ちゃん、もう行くの?」
お姉ちゃんは身長が高くてバスケ部のキャプテン。私はダンス部で二人とも朝練があるから一緒に行くんだけどな。
 「今日は一緒に行くからさ」
頬を少し赤ながらお姉ちゃんは出て行った。そーいえばお姉ちゃん彼氏できたんだっけ?いいな。私にもカッコいい彼氏が出来たらな。なーんて叶わぬ願いをしながら身支度を済まして家を出た。
 セミがミンミン合唱していて太陽の光は激しく照っている。1学期も、もう終わり。夏休みになったら私の誕生日だし早く夏休みになあーれ!!


 朝練も無事に終わり自分のクラスへ行った。
 そーいば黒髪の綺麗な女の子がダンス部の見学してたけど誰だろう?リボン的に一年生だけどあんな子いたかな?最も、この学年は人数多いからわかるわけないけど。でも一回見たら忘れらないくらい美人だったんだよなあ。
 そんな事を考えていたら生活指導の先生にあった。ゲッ…。
 「おい、月咲!髪を染めるならと言っただろう!!黒髪にしろと何度言ったら…、ておいどこだ!!」
ダッシュで教室に逃げ込んだ。ふぅ。にしてもこの金髪は地毛だっつうの!そりゃお姉ちゃんは黒だけどさ。全く、今の時代にあってない!!
 「あららカナエちゃん。また生活指導に捕まったの?」
そう言うのは同じクラスの友達。早乙女 言葉(コトハ)、すんごいお嬢様なんだ。夏休みにイタリアのどこかの別荘に行くとか。次元が違うな。
「そーなの!!地毛だって言ってるのにぃ」
嘆く私をコトハちゃんは慰めてくれた。ううありがとう。後そこで笑ってる男子!後で覚えてろ。
 コトハちゃんにあの黒髪の子のこと聞きたかったけど先生が入ってきたから聞けなかった。
 「みんなおはよう。ホームルームを始めるがその前に、うちに転校生がやって来た。ほら来なさい」
やって来た子を見てびっくり!!さっきの子だ。
「夜野 薔薇(イバラ)です。どうぞよろしく」
透き通る声で話した。う、美しい。
 私がイバラちゃんを見ていたら目が合っちゃった。
「先生、私あの金髪の月咲さんの隣がいいです。知り合いなんです」
私は目がまん丸!あ、初めましてなんだけど。先生も「ちょうど空いてたから」なんて言ってOKしてたけど本当にごめん。誰?
「よろしくね、月咲叶ちゃん」
隣に来た時、イバラちゃんはそう言った。まるで獲物を見つけたような目をしていて少し怖かった。
 私これからどうなっちゃうんだろう。