誰でも良いから抱いて欲しい
この疼きを止めて欲しい
そう思うがこうしたのは自分だ
俺が羽玖を突き放した
羽玖も何も言わなかったから俺のこと諦めたんだろう
これで本当に二度と会わない
最後くらいもっと触れておけば良かった
「翠惺」
「………凪斗?」
「薬」
「要らない」
寝ているのを起こされ凪斗が居るのとは反対方向に寝返る
「んんっ」
無理矢理振り向かせられ押さえつけられたまま口を塞がれた
甘い……味がする
声は確かに凪斗なのに
このキスの味を俺は知っている
「おやすみ」
唇が離れると俺は再び意識を失った



