番ってのもあるが こいつの傍は居心地が良い 離れたくなくなる 「羽玖はさ……もっと広い世界を見るべきだ」 「何?突然」 「俺が傍に居るから……俺と番になったから視野が狭まってるんだ」 「何言って…」 「俺、今日限りでお前と会わない」 「翠惺」 「じゃあな」 手を離すと羽玖はそれ以上何か言う訳でもなく 俺を追い掛けて来る訳でもなく 俺は1人で美術館を出て帰宅した これでいい…… 羽玖の傍に居ると俺が駄目になる あいつが居なきゃ生きて行けなくなる あいつは俺にとって毒だ………