君との最後の約束


世田谷のワンルームマンションを退去し、
新宿のタワマンに荷物を運んだ。
運ぶのも、雅人が手伝ってくれたので
早く終わることが出来た。

「ねぇなんで家借りてくれたの?しかも家賃まで…」
「俺が美桜ちゃんの専属マネージャーになるからや!」

「美桜ちゃんが店に入ってくれるから
スカウトバックが入るんよ、そこから払ってるから
美桜ちゃんは何も気にせんで大丈夫」

「ふーん、まぁいいけど」

「それにこれからどんどん有名になっていくんやから
ショボイマンション住んどったらあかんやろ」

雅人が蓮斗と私の写真立てを見る。

「これ元彼?」
「うん、私この人裏切って夢叶えにきたから
絶対叶えたくて。辛い事があったら
写真立て見て元気もらってるんだ」

雅人はその大切な写真立てを床に落とした。

「こんなの持ってたらあかんで?
美桜ちゃん大型店でNo.1目指すんやろ?
元彼のことなんか考えとったら
なれるものもなられへんで」

「……」

「まぁええわ、美桜ちゃんが決めたらええ」
そう言って写真立てを返された。