「咲桜〜。」
「・・・」
「おーい、咲桜〜」
隣の席から私の名前を呼ぶ声が聞こえるけど無視していた。
「怒ってるの?さっきはごめんて〜」とヘラヘラしている。
「でもさ、俺ずっとお前のこと気にしてたよ。
あっちであの事故のことネットニュースでみたんだ。
大丈夫な訳ないじゃん、あんなことがあって。
きっと自分のこと責めてるだろうなと思ってた。」
真面目な顔をして言う。
「咲希ちゃん居なくなっちゃった。私のこと庇って亡くなったの。
即死じゃなくてね、苦しみながら居なくなった。変わってあげたかった。」
「慎ちゃん、大好きな咲希ちゃん居なくならせちゃってごめんなさい。」
両親は即死だった。
でも咲希ちゃんは病院へ搬送されてしばらくしてから苦しみながら死んだ。
その間、私は、病室のベッドの上で眠っていた。窓
ガラスの破片が腕や足に刺さったりしていた痛かった。
でも痛いだけ。みんなはもっともっと苦しい思いをしていたのに。
「もちろん居なくなってしまったこと悲しいよ。苦しいけど。
でも、咲桜が生きててくれたこと俺は嬉しい。
もちろんみんな助かるのがよかったけど。
でも俺は咲桜の所為だなんて一度も思ったことないから。」
私の瞳にはまた大粒の涙が溜まっている。すぐ泣いてしまう自分が嫌。
「ありがとう、慎ちゃん金髪似合うね。」と話を逸らした。
「でしょ?かっこいいでしょ?イケメンでしょ〜?」と言われ
大きくなった彼の顔をまじまじと見る。
「…っ」
なぜか顔を逸らされた。
「大人っぽいよね、かっこいいね慎ちゃん」と言うと
「ばーか。」と悪口を言われた。


