嫌われ者、No.1目指して努力中!

「頼む。」

「まずはこちらの資料をお読みください。」

彼らに1枚のパンフレットを差し出す

「これは…創立記念日のパンフレット?」

「はい。
皆さんは創立記念日を祝う行事がある事はご存知ですよね?」

「あぁ。」

「その行事で" 観客投票 "の制度が追加されました。」

「観客…投票?」

「名前の通り、観客…つまり生徒の投票によって1位が決まる部門のことです。
全発表者が発表終了後、生徒にはスマホで読み取るオリジナルの専用サイトを読み込んでいただきます。
そのサイトから、" 最も良い発表をしたグループ "を選んでもらい、1位を争うのです。」

これは、私が雅達に提案した生徒会発案の制度だ。

この学園の1番目立つ制度は、" No.1 "だ。

でも、殆どの生徒がその制度に参加しない。

でも、

" 誰でも簡単に参加できる "身近な機会があったらどうだろう。

私も、僕も。と親近感から希望者が集まるだろう。

…張合いのある方が、より燃えるって言うもんね。

「それと…この制度は発表者以外は当日にお伝えする予定なので、ズルはできません。」

…まぁたとえそんな事が起きても、雅達が情報を掴んじゃうだろうけれど…。

ふふっ、と思わず笑いが零れる

「そんな制度が…」

「面白そうじゃん!」

3人とも、この制度に乗り気でよかった。

「この場で実力を見せることができれば、廃部は免れる…」

「はい。
そして、演劇部の印象も一変されます。」

演劇部の噂。

私はよく知らないけれど、雅達に聞いたら皆答えた

『実力のない部活動』

『事実上存在しない部活』

…なんて、悪いイメージの噂がゴロゴロ出てきた。

でもこの人達に直接会ってわかった。

パチッ と、資料を見て話し合う3人が私の目線に映る

あの噂は、演劇部を見たことがない人が勝手に流したデマでしかない。

…そして

彼らの実力を、全校生徒に見せ、認めさせたい。

─彼らの実力は、本物だと。

「どう…でしょうか?」

「…お前が…生徒会が。
信じてくれたなら…
やるしかないだろうな。」

「!」

「あたしも大さんせーいっ!」

「あぁ。
不調なんて蹴散らして、俺らを認めさせてやるよ」

よしっ…!

「頑張りましょうねっ!」

「あぁ」

「うんっ!」

「あぁ。」



演劇部の新たな嵐の幕が上がる─。