続・スィーツしか見てなかったら天才イケメンパティシエに愛された

「灯里、ティータイムだよ」

ダイニングキッチンから聞こえて来たのは、恋人である翡翠の声。

リビングで雑誌を読んでいた灯里は「はぁい」と返事をしながら立ち上がり、翡翠の元に向かう。

今日のようなソレイユ・ヴェールがお休みの日は、必ず翡翠がティータイムにスィーツを作ってくれるのだ。

(今週のスィーツは何だろ? 先週のメロンのショートケーキも美味しかったなぁ。爽やかなニルギリの紅茶とも相性が最高で……)

熟したメロン果肉をふんだんに使ったショートケーキのことを思い出しつつ、ダイニングに入る灯里。

丸いテーブルには淡い水色のギンガムチェックのテーブルクロスがかけられており、涼しげだ。
その上には、イギリス風のティーセットと、三段のケーキスタンド。

「アフタヌーンティー!?」

驚く灯里を見た翡翠が、満足げに微笑む。