王太子様の婚約者である公爵令嬢マリー様に私は階段から突き飛ばされた!
そして落ちて頭を打ってその衝撃で、前世を思い出したのであった!
この世界間違いない、いわゆる小説の世界って奴だ!!!!!!!
「マリー貴様!エヴァになんてことをするんだ!」
このように激怒をしているのは王太子様のライアン様。
そして私はこの小説のヒロインであるエヴァ男爵令嬢であることに気づいたのであった……!
「あら王太子様?このドブネズミがこともあろうに王太子様に色目を使っていたので成敗しただけですわ、婚約者として!」
「黙れ!お前がそのような非道な女だからこそ、私はエヴァを愛するようになったのだ!」
……頭の怪我は幸いたいしたことが無い。
そしてこんな場面確かに小説にあった!私はそれだけを思い出したのであった……
この話は簡単に言えば、よくあるシンデレラストーリーである。
ようは悪役令嬢の公爵令嬢が、主人公であるエヴァを苛め抜き、それに耐えて、王太子様と結ばれるという、本当によくある話である。
しかし私はこの話に関してはそのテンプレ通りに読めなかった。
何故なら因果関係がおかしいからだ!
まずこの悪役のマリーがエヴァをいじめるようになった理由は、王太子様がエヴァに惚れたからだ。
いじめ自体はいいとは言えないが、当然怒る気持ちは分かる。
それをこの王太子はひたすら、いじめをするようなマリーを愛することはできないなどと言っている。
いや原因作ったのは貴方だからね?と読者の身をしては思うのである。
さっきの言い合いを見れば分かるように……!
次に惚れた理由も分からない。
確かにいじめに耐えるエヴァが気の毒に見えて、さらに禁断の恋によって盛り上がるという、ある種のロミオとジュリエット効果みたいになってしまうというのは分からなくはない。まぁあんまりいいこととは言えないが、恋とは愚かなものであるかもしれないから。
しかしこれもまた因果関係がおかしい。
エヴァがいじめられるようになったのは、王太子が惚れたからだ。
つまりいじめられて盛り上がって惚れたではなく、惚れたからいじめられたのだ。
つまりこの話、因果関係がはちゃめちゃなのだ!
話としては王太子はひたすら、
いじめに耐えるエヴァに惚れた、いじめるマリーを愛することはできないと言っているが、
実際の王太子の行動は、まずエヴァに惚れた結果、激怒したマリーがエヴァをいじめるようになり、そしてマリーを愛することができないだの、エヴァとの関係に燃え上がるだのしているのだ!
完全に作者がエヴァと王太子の関係を書きたいと言う結論ありきで、適当に書いたなって小説なので、完全に感情移入ができず、私の評価は最低だったのである!
さらに、この作者恐ろしいことに、マリーに恨みがあるのかってレベルで、マリーが嫉妬のあまり、魔王と一体化して、それをエヴァと王太子の2人の愛によって倒すという展開が最後あるのだ!
魔王は世界を滅ぼせる設定だったので(作中では愛の前にあっさり散ったが)、
つまりだ、私はこのおよそ感情移入できない王太子様に溺愛されないと世界が滅びることに気づいたのであった!
最悪じゃね???????????????
確かに王太子様はイケメンだし、さらにそんな人に溺愛されたら、嬉しいと思うのは分からなくはないが、私からしたら人間の思考をしていないので、それってかっこいい人形を好きになれるか問題レベルである。
私は嫌だね!それでもいいって思えるタイプの女がどうしてこの世界に転生しなかったのか!
だってこの小説、支離滅裂だと思うけど、評価する人はいたのだから!
ああ……私はどうしても盛り上がらないこの気持ちで、かといって世界が滅びるのは、私自身も困るし、もちろんそんなこと自体を回避したいというまともな心くらいはある!
……私は考えた、マリーが魔王にならなければいいのだから、マリーを仲良くなればいいのでは?
これだ!こうすれば王太子様に溺愛されなくて済む!
トホホ……まさかこんなことになるなんて!
こうして言い争っている2人に向かって私は言う!
「王太子様恐れながら!婚約者のマリー様をないがしろにするのは良くないと思います!」
小説とは違う展開に持ち込んだつもりだ!しかし……
「おおー何てエヴァはけなげなのだ!暴行まで受けて、こんなことを言うなんて!尊い!」
「この泥棒猫め!よくも白々しい真似を!本心でもないくせに王太子様に媚びへつらう悪女が!」
……まずい逆効果でしか無い!迂闊なことをしてしまった!
こうして、マリーにはますます憎まれ、王太子様にはますます愛されてしまったのである。
な……何とかしてあの2人をくっつけないと!
「王太子様!婚約者をないがしろにしていいなど許されません!それに私と王太子様では身分など釣り合いません!」
一応正論をめげずに言ったつもりだ、今度は身分差まで出して!
原作では、魔王を倒した功績で身分差など吹き飛んで堂々とゴールインをしているが、まだ魔王を倒していない以上、正論のはずだ!
「何を言うか!愛があればすべてを解決するのだ!」
……これが一切共感できないのよ、愛があればすべて解決なんてするのならば、世の中何の問題も発生しない!
そしてマリーもまたブチ切れる!
「王太子様は私の愛を受け入れない時点でそんなことを言う資格はありませんわ!」
……なんかさぁマリーも割と酷いなと思うけど、マリーの言ってることのほうがまだ私は理解できるのである。
典型的な作者がおかしいと、悪役のほうがまともに見えるってやつなのでは?
私はもうこの世界が嫌になってきた。
もちろん関係無い人達が滅んで欲しいと思うほど私も畜生では無いけど、この世界で生きていくこと自体がもう嫌な気持ちになってきたのである……
何か前世で生きてきた世界は、そりゃアホもいたし、酷い現実もあったが、こんないかれた空間では無かったからだ!
日本万歳だなぁ!
普通小説ってもちろん人にもよるだろうけど、こういう夢を追う系の小説は、現実よりも素敵であるべきなのに、現実よりも酷いとしか思えないって……!
ああ、思考が狂った男だろうが、王太子様に溺愛されるハッピーエンドって形だけで満足する層にはこの話はご褒美ですかそうですか……!
「お前の愛など反吐しかでぬわ!エヴァをいじめ続けた極悪人が!」
「それはこの泥棒猫が私から王太子様を奪おうとしたからですわ!」
「……あのマリー様いいですか?」
「貴女ごときが私に話しかけるなんて無礼よ!」
「いや単純に王太子様タイプじゃないんで、惚れても無いし、一方的に付きまとわれて困っているんです助けて下さい……」
多分私は投げやりになっている。この世界がもう嫌だから……
だからこれは相当気が抜けてと言うか……死んだような目で言ったに違いない……
なのでマリーも今までの怒りに溢れた顔からちょっと毒気が抜かれたような雰囲気になり……
「貴女本気で言ってるの?」
などと言ってくる、私が「本気ですわ……」と力なく言うと、
「王太子様!勝手に関係無い令嬢に迷惑をかけるとは何事ですか!」
などとマリーが言い出すでは無いか!いいぞ!
しかしあのボケは、
「マリー何か恐れることは無いぞ、堂々と私との愛を叫ぶのだ!遠慮するな!」
なので私は遠慮しないことにした!
「王太子様!不敬を承知で言ってやります!貴方の事は嫌いです!」
大声で叫んでやった!
さっきまでの死んだ声から、一転して大声で叫んだからか、マリーもあっけに取られている……
しかしこの馬鹿王太子は狂っていた!
「私が嫌われるなどありえない!これは運命の愛だからだ!」
……これって物語の強制力って奴?
知らないけど、王太子様の言ってることがもう狂っているとしか思えない!
ストーカーみたいなことしか言ってないじゃん……!
嫌われても運命の愛とか言い出すとかさぁ……
しかしマリーが奇妙なほどにまともだった!
「王太子様!いかに王太子様といえど、嫌がる令嬢をモノにしようなんて、品位にかけますわ!」
「黙れ!私とエヴァは永遠の愛を誓ったのだ!」
誓ってねぇ!こいつどこまで自分の妄想に走るんだ!
「ならば私も王太子様をモノにして見せますわ!」
というなり無理やり抱き着くマリー……
何か凄い……
私はこのマリーがどうしてここまでこんなボケがいいのか分からないが、これが設定というやつなのだろうか?
私は「マリー様頑張ってください!」
と全力で応援する!
しかし王太子の奴はマリーを突き飛ばすでは無いか!
「だ……大丈夫ですか!?」
私はマリーに思わずかけよる……
ちょっと流石に酷すぎないか?確かにいきなり抱き着いたマリーにも非があるとは言え、この王太子、全力で突き飛ばしていましたよ!?
「もう王太子様といえど許しませんわ!」
何かマリーが急に覚醒しだした!
え?まさか!?
マリーが突然魔王になる!
えええええええちょっと待ってこれで世界が滅びるの!?
しかしマリーは「私魔王になって、王太子様を監禁して2人で未来永劫幸せに暮らしますわ!」
こういうなり王太子様を連れてどこかに飛び出ってしまった!
まさかのヤンデレルートになってしまったが、こうして世界は特に滅びることも無く、私も助かったのでハッピーエンドで良かった良かった!
さようならストーカー王太子様!
マリーさんお幸せにね!
そして落ちて頭を打ってその衝撃で、前世を思い出したのであった!
この世界間違いない、いわゆる小説の世界って奴だ!!!!!!!
「マリー貴様!エヴァになんてことをするんだ!」
このように激怒をしているのは王太子様のライアン様。
そして私はこの小説のヒロインであるエヴァ男爵令嬢であることに気づいたのであった……!
「あら王太子様?このドブネズミがこともあろうに王太子様に色目を使っていたので成敗しただけですわ、婚約者として!」
「黙れ!お前がそのような非道な女だからこそ、私はエヴァを愛するようになったのだ!」
……頭の怪我は幸いたいしたことが無い。
そしてこんな場面確かに小説にあった!私はそれだけを思い出したのであった……
この話は簡単に言えば、よくあるシンデレラストーリーである。
ようは悪役令嬢の公爵令嬢が、主人公であるエヴァを苛め抜き、それに耐えて、王太子様と結ばれるという、本当によくある話である。
しかし私はこの話に関してはそのテンプレ通りに読めなかった。
何故なら因果関係がおかしいからだ!
まずこの悪役のマリーがエヴァをいじめるようになった理由は、王太子様がエヴァに惚れたからだ。
いじめ自体はいいとは言えないが、当然怒る気持ちは分かる。
それをこの王太子はひたすら、いじめをするようなマリーを愛することはできないなどと言っている。
いや原因作ったのは貴方だからね?と読者の身をしては思うのである。
さっきの言い合いを見れば分かるように……!
次に惚れた理由も分からない。
確かにいじめに耐えるエヴァが気の毒に見えて、さらに禁断の恋によって盛り上がるという、ある種のロミオとジュリエット効果みたいになってしまうというのは分からなくはない。まぁあんまりいいこととは言えないが、恋とは愚かなものであるかもしれないから。
しかしこれもまた因果関係がおかしい。
エヴァがいじめられるようになったのは、王太子が惚れたからだ。
つまりいじめられて盛り上がって惚れたではなく、惚れたからいじめられたのだ。
つまりこの話、因果関係がはちゃめちゃなのだ!
話としては王太子はひたすら、
いじめに耐えるエヴァに惚れた、いじめるマリーを愛することはできないと言っているが、
実際の王太子の行動は、まずエヴァに惚れた結果、激怒したマリーがエヴァをいじめるようになり、そしてマリーを愛することができないだの、エヴァとの関係に燃え上がるだのしているのだ!
完全に作者がエヴァと王太子の関係を書きたいと言う結論ありきで、適当に書いたなって小説なので、完全に感情移入ができず、私の評価は最低だったのである!
さらに、この作者恐ろしいことに、マリーに恨みがあるのかってレベルで、マリーが嫉妬のあまり、魔王と一体化して、それをエヴァと王太子の2人の愛によって倒すという展開が最後あるのだ!
魔王は世界を滅ぼせる設定だったので(作中では愛の前にあっさり散ったが)、
つまりだ、私はこのおよそ感情移入できない王太子様に溺愛されないと世界が滅びることに気づいたのであった!
最悪じゃね???????????????
確かに王太子様はイケメンだし、さらにそんな人に溺愛されたら、嬉しいと思うのは分からなくはないが、私からしたら人間の思考をしていないので、それってかっこいい人形を好きになれるか問題レベルである。
私は嫌だね!それでもいいって思えるタイプの女がどうしてこの世界に転生しなかったのか!
だってこの小説、支離滅裂だと思うけど、評価する人はいたのだから!
ああ……私はどうしても盛り上がらないこの気持ちで、かといって世界が滅びるのは、私自身も困るし、もちろんそんなこと自体を回避したいというまともな心くらいはある!
……私は考えた、マリーが魔王にならなければいいのだから、マリーを仲良くなればいいのでは?
これだ!こうすれば王太子様に溺愛されなくて済む!
トホホ……まさかこんなことになるなんて!
こうして言い争っている2人に向かって私は言う!
「王太子様恐れながら!婚約者のマリー様をないがしろにするのは良くないと思います!」
小説とは違う展開に持ち込んだつもりだ!しかし……
「おおー何てエヴァはけなげなのだ!暴行まで受けて、こんなことを言うなんて!尊い!」
「この泥棒猫め!よくも白々しい真似を!本心でもないくせに王太子様に媚びへつらう悪女が!」
……まずい逆効果でしか無い!迂闊なことをしてしまった!
こうして、マリーにはますます憎まれ、王太子様にはますます愛されてしまったのである。
な……何とかしてあの2人をくっつけないと!
「王太子様!婚約者をないがしろにしていいなど許されません!それに私と王太子様では身分など釣り合いません!」
一応正論をめげずに言ったつもりだ、今度は身分差まで出して!
原作では、魔王を倒した功績で身分差など吹き飛んで堂々とゴールインをしているが、まだ魔王を倒していない以上、正論のはずだ!
「何を言うか!愛があればすべてを解決するのだ!」
……これが一切共感できないのよ、愛があればすべて解決なんてするのならば、世の中何の問題も発生しない!
そしてマリーもまたブチ切れる!
「王太子様は私の愛を受け入れない時点でそんなことを言う資格はありませんわ!」
……なんかさぁマリーも割と酷いなと思うけど、マリーの言ってることのほうがまだ私は理解できるのである。
典型的な作者がおかしいと、悪役のほうがまともに見えるってやつなのでは?
私はもうこの世界が嫌になってきた。
もちろん関係無い人達が滅んで欲しいと思うほど私も畜生では無いけど、この世界で生きていくこと自体がもう嫌な気持ちになってきたのである……
何か前世で生きてきた世界は、そりゃアホもいたし、酷い現実もあったが、こんないかれた空間では無かったからだ!
日本万歳だなぁ!
普通小説ってもちろん人にもよるだろうけど、こういう夢を追う系の小説は、現実よりも素敵であるべきなのに、現実よりも酷いとしか思えないって……!
ああ、思考が狂った男だろうが、王太子様に溺愛されるハッピーエンドって形だけで満足する層にはこの話はご褒美ですかそうですか……!
「お前の愛など反吐しかでぬわ!エヴァをいじめ続けた極悪人が!」
「それはこの泥棒猫が私から王太子様を奪おうとしたからですわ!」
「……あのマリー様いいですか?」
「貴女ごときが私に話しかけるなんて無礼よ!」
「いや単純に王太子様タイプじゃないんで、惚れても無いし、一方的に付きまとわれて困っているんです助けて下さい……」
多分私は投げやりになっている。この世界がもう嫌だから……
だからこれは相当気が抜けてと言うか……死んだような目で言ったに違いない……
なのでマリーも今までの怒りに溢れた顔からちょっと毒気が抜かれたような雰囲気になり……
「貴女本気で言ってるの?」
などと言ってくる、私が「本気ですわ……」と力なく言うと、
「王太子様!勝手に関係無い令嬢に迷惑をかけるとは何事ですか!」
などとマリーが言い出すでは無いか!いいぞ!
しかしあのボケは、
「マリー何か恐れることは無いぞ、堂々と私との愛を叫ぶのだ!遠慮するな!」
なので私は遠慮しないことにした!
「王太子様!不敬を承知で言ってやります!貴方の事は嫌いです!」
大声で叫んでやった!
さっきまでの死んだ声から、一転して大声で叫んだからか、マリーもあっけに取られている……
しかしこの馬鹿王太子は狂っていた!
「私が嫌われるなどありえない!これは運命の愛だからだ!」
……これって物語の強制力って奴?
知らないけど、王太子様の言ってることがもう狂っているとしか思えない!
ストーカーみたいなことしか言ってないじゃん……!
嫌われても運命の愛とか言い出すとかさぁ……
しかしマリーが奇妙なほどにまともだった!
「王太子様!いかに王太子様といえど、嫌がる令嬢をモノにしようなんて、品位にかけますわ!」
「黙れ!私とエヴァは永遠の愛を誓ったのだ!」
誓ってねぇ!こいつどこまで自分の妄想に走るんだ!
「ならば私も王太子様をモノにして見せますわ!」
というなり無理やり抱き着くマリー……
何か凄い……
私はこのマリーがどうしてここまでこんなボケがいいのか分からないが、これが設定というやつなのだろうか?
私は「マリー様頑張ってください!」
と全力で応援する!
しかし王太子の奴はマリーを突き飛ばすでは無いか!
「だ……大丈夫ですか!?」
私はマリーに思わずかけよる……
ちょっと流石に酷すぎないか?確かにいきなり抱き着いたマリーにも非があるとは言え、この王太子、全力で突き飛ばしていましたよ!?
「もう王太子様といえど許しませんわ!」
何かマリーが急に覚醒しだした!
え?まさか!?
マリーが突然魔王になる!
えええええええちょっと待ってこれで世界が滅びるの!?
しかしマリーは「私魔王になって、王太子様を監禁して2人で未来永劫幸せに暮らしますわ!」
こういうなり王太子様を連れてどこかに飛び出ってしまった!
まさかのヤンデレルートになってしまったが、こうして世界は特に滅びることも無く、私も助かったのでハッピーエンドで良かった良かった!
さようならストーカー王太子様!
マリーさんお幸せにね!


