私とおじいちゃんの静かなパス

ガコンガコンまたまた外れた。

はあと今日2回目のため息をつく。

私は中1の立川日菜。

バスケが強い学校に入学したんだけど、初めは上手だった。

レギュラーにもなれた。

でも次第にイップスになった。医者にも確定診断されてる。

心の問題なのは分かってる。

でも、最近はストレスが溜まってる。

だって、私の大好きなおじいちゃんが亡くなったから。

おじいちゃんはバスケが上手かった。

だからこそ、上手くできないんだ。

はあ、本当自分には飽き飽きする。

落ち込んでいたら、

「どうしたんだ。具合でも悪くなったのか」

「大丈夫」

「大丈夫そうには見えないけど」

「本当に大丈夫だから」

「それなら、俺のこと話すね。俺は、バスケやってんだけど、恩師が亡くなったんだ「それで?」うん、助けてくれた人がいたんだ。今度は俺が助ける番だから。あんたも俺と同じ目してる」

「わかるの?」

「うん。ここはねそういう子を呼び寄せる力があると思うんだ」

「えっ。たしかにおじいちゃんが亡くなってからここに公園があることを知ったから……」

「そう、亡くなった人が作ってくれるとこだから」

「ありがとうございます。教えてくれて」

「いや、初めに教えてくれたのはあんたのじいちゃんだよ」

「えっ」

「そうだよ。あんたのじいちゃんが繋いでくれた縁なんだよな」

「ありがとうおじいちゃん」

私は無意識につぶやいていた。