「うわぁ……朝から胃もたれしそう」
「朔、陽菜ちゃんがお料理できないから離してあげなよ。ていうか、毎朝毎朝ほんとコアラみたいだね」
呆れたような声がしてリビングを振り返ると、パジャマ姿の蓮先輩と藍里先輩が、コーヒーカップ片手に特大のため息を吐いていた。
「うるせぇ。俺の彼女なんだから勝手だろ。お前らのは適当にパンでも焼いて食え」
「えーっ!? 僕たちの分のご飯はないの!?」
「陽菜の作ったもんは全部俺のだ」
「ちょっと朔先輩! ちゃんと三人分作ってますから!」
相変わらずのトップ3のやり取りに、私は思わずクスクスと吹き出してしまった。
出来上がった『庶民チャーハン』をお皿にこんもりと盛って、ダイニングテーブルに運ぶ。
手紙と一緒にチャーハンを置いて逃げ出した夜のことが、なんだかもうずっと昔のことみたい。
「ほら、朔先輩。冷める前に食べてください」
「……あーん、しろ」
「ええっ!? じ、自分で食べられますよね!?」
「お前、俺の『専属』だろ? ほら、あーん」
意地悪に、けれどこの上なく愛おしそうに笑う、大好きな瞳。
ドSでワガママな絶対君主の『専属お世話係』の毎日は、以前よりもずーっと激甘で、私の心臓はこれからも毎日爆発し続けることになりそうです。
<♡ Happyend ♡>


