【完結】☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆

ジュージューと、フライパンの上でご飯と卵が踊る。
冬休みが明け、三学期が始まったロイヤル棟のキッチン。
慣れた手つきでフライパンを煽り、ネギとハムを放り込んで焦がし醤油をひと回しすると、香ばしい匂いが部屋いっぱいに広がった。

「……ん。いい匂い」

ふわりと、背後からシトラスの香りが降ってきたかと思うと。
背中に大きな体温がピタッとくっついて、腰に長い腕がするりと巻き付いてきた。

「さ、朔先輩っ!? ちょ、危ないです、今火を――」

「陽菜の庶民チャーハン、久しぶり。……充電させろ」

私の肩にすりすりと顎を乗せ、甘えた声を出しているのは、この学園の絶対君主様だ。

あの嵐のようなクリスマス・プロムから数週間。
晴れて恋人同士になった朔先輩は、なぜか以前の「俺様ドS」から一転、私の前でだけはとんでもなく過保護で甘えたな『大型犬』と化してしまったのだ。

「もう……充電って、さっき起きたばかりじゃないですか。離れないと、お皿に盛れませんよ?」

「いい。このままで食う」

「どうやってですか!」

真っ赤になって抗議するものの、先輩の腕の力は強くて全くビクともしない。
それどころか、首筋にチュッと内緒のキスまで落とされて、私の心臓の方が限界を迎えそうだ。