ジュージューと、フライパンの上でご飯と卵が踊る。
冬休みが明け、三学期が始まったロイヤル棟のキッチン。
慣れた手つきでフライパンを煽り、ネギとハムを放り込んで焦がし醤油をひと回しすると、香ばしい匂いが部屋いっぱいに広がった。
「……ん。いい匂い」
ふわりと、背後からシトラスの香りが降ってきたかと思うと。
背中に大きな体温がピタッとくっついて、腰に長い腕がするりと巻き付いてきた。
「さ、朔先輩っ!? ちょ、危ないです、今火を――」
「陽菜の庶民チャーハン、久しぶり。……充電させろ」
私の肩にすりすりと顎を乗せ、甘えた声を出しているのは、この学園の絶対君主様だ。
あの嵐のようなクリスマス・プロムから数週間。
晴れて恋人同士になった朔先輩は、なぜか以前の「俺様ドS」から一転、私の前でだけはとんでもなく過保護で甘えたな『大型犬』と化してしまったのだ。
「もう……充電って、さっき起きたばかりじゃないですか。離れないと、お皿に盛れませんよ?」
「いい。このままで食う」
「どうやってですか!」
真っ赤になって抗議するものの、先輩の腕の力は強くて全くビクともしない。
それどころか、首筋にチュッと内緒のキスまで落とされて、私の心臓の方が限界を迎えそうだ。
冬休みが明け、三学期が始まったロイヤル棟のキッチン。
慣れた手つきでフライパンを煽り、ネギとハムを放り込んで焦がし醤油をひと回しすると、香ばしい匂いが部屋いっぱいに広がった。
「……ん。いい匂い」
ふわりと、背後からシトラスの香りが降ってきたかと思うと。
背中に大きな体温がピタッとくっついて、腰に長い腕がするりと巻き付いてきた。
「さ、朔先輩っ!? ちょ、危ないです、今火を――」
「陽菜の庶民チャーハン、久しぶり。……充電させろ」
私の肩にすりすりと顎を乗せ、甘えた声を出しているのは、この学園の絶対君主様だ。
あの嵐のようなクリスマス・プロムから数週間。
晴れて恋人同士になった朔先輩は、なぜか以前の「俺様ドS」から一転、私の前でだけはとんでもなく過保護で甘えたな『大型犬』と化してしまったのだ。
「もう……充電って、さっき起きたばかりじゃないですか。離れないと、お皿に盛れませんよ?」
「いい。このままで食う」
「どうやってですか!」
真っ赤になって抗議するものの、先輩の腕の力は強くて全くビクともしない。
それどころか、首筋にチュッと内緒のキスまで落とされて、私の心臓の方が限界を迎えそうだ。


