おじい様がショックのあまりよろめく。
麗華さんはふんすと鼻を鳴らすと、さらにとんでもない爆弾を投下した。
「それに、わたくしは朔様のような俺様男にかまっている暇などありませんの! 明日は愛しの『推し』のドームツアー初日! 今夜は徹夜で応援うちわにラインストーンを貼らなければならない、超・重要な日なんですのよ!」
(……ええええええええ!?)
完璧なお嬢様からの、まさかの『推し活』宣言。
しかも徹夜でうちわ作りって、バリバリのガチ勢じゃないですか……!?
「あははっ! 相変わらず麗華ちゃんは最高だね!」
「まったくだよ。これで、僕たちが出る幕はなくなっちゃったじゃん」
楽しげな笑い声と共に、人垣を割って現れたのは蓮先輩と藍里先輩だった。
タキシード姿の二人が、私たちの両脇に並び立つ。
「僕たちトップ3は、朔が選んだ陽菜ちゃんを全力で支持しますよ?」
「これ以上、彼女に手出しをするというなら、僕たちも生徒会権限と各家の力を使って、徹底的に抗戦させてもらいますからね。……ね、朔?」
仲間たちの頼もしい言葉に、朔先輩はフッと口角を上げた。


