大講堂の両開きの扉の前に立つと、中から優雅なオーケストラの生演奏と、楽しげな歓談の声が漏れ聞こえてきた。
「……緊張してるか」
「し、してます……。心臓が口から飛び出そうです……」
ドレスの裾を握りしめてガチガチに震える私を見て、朔先輩はフッと優しく微笑んだ。
そして、繋いでいた私の右手を自分の腕に絡ませ、エスコートの姿勢をとる。
「俺だけを見てろ。お前は今日、この会場の誰よりも綺麗だ」
その力強い言葉と同時に、黒服のスタッフが恭しく大講堂の扉を開け放った。
――まばゆい光が、波のように押し寄せてくる。
天井から下がる巨大なシャンデリア。
会場の中央で星のように瞬く、見上げるほど大きなクリスマスツリー。
そして、色とりどりのドレスやタキシードに身を包んだ、エリート生徒たち。
しかし、私たちが赤絨毯の上に足を踏み入れた瞬間、会場の空気がピタリと止まった。
楽しげなざわめきも、グラスを合わせる音も、まるで魔法で時を止められたかのように消え去る。
全員の視線が、入り口に立つ私たち――いや、学園の絶対君主である朔先輩と、その腕にちゃっかりとしがみついている私に釘付けになっていた。
「……緊張してるか」
「し、してます……。心臓が口から飛び出そうです……」
ドレスの裾を握りしめてガチガチに震える私を見て、朔先輩はフッと優しく微笑んだ。
そして、繋いでいた私の右手を自分の腕に絡ませ、エスコートの姿勢をとる。
「俺だけを見てろ。お前は今日、この会場の誰よりも綺麗だ」
その力強い言葉と同時に、黒服のスタッフが恭しく大講堂の扉を開け放った。
――まばゆい光が、波のように押し寄せてくる。
天井から下がる巨大なシャンデリア。
会場の中央で星のように瞬く、見上げるほど大きなクリスマスツリー。
そして、色とりどりのドレスやタキシードに身を包んだ、エリート生徒たち。
しかし、私たちが赤絨毯の上に足を踏み入れた瞬間、会場の空気がピタリと止まった。
楽しげなざわめきも、グラスを合わせる音も、まるで魔法で時を止められたかのように消え去る。
全員の視線が、入り口に立つ私たち――いや、学園の絶対君主である朔先輩と、その腕にちゃっかりとしがみついている私に釘付けになっていた。


