【完結】☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆


「……お待たせいたしました、朔様」

シャラン、とカーテンが開けられた。

ソファで腕を組んで待っていた朔先輩が、立ち上がって私を見た瞬間――。
その動きが、ピタリと止まった。

「……っ」

いつもは意地悪で余裕たっぷりの絶対君主が、大きく目を見開いたまま、言葉を失っている。
そして、スッと片手で口元を覆い隠すと、耳の先まで真っ赤にしてパッとそっぽを向いてしまった。

「あ、あの……変、ですか……?」

フリルいっぱいのスカートをぎゅっと握りしめておずおずと尋ねると、先輩はわざとらしく「んんっ」と咳払いをした。

「……うるせぇ。可愛すぎて、他の奴らに見せたくなくなった」

「えっ?」

「……行くぞ。今日一日、俺から絶対に離れんなよ」

そう言って、先輩はさっきまでの強引さとは打って変わって、壊れ物を扱うように優しく私の手を取った。
触れ合った指先から、先輩のドキドキした心音まで伝わってくるみたいだ。

いざ、決戦のクリスマス・プロムへ。
私たちはお互いの手を固く握りしめたまま、魔法みたいな光に包まれた大講堂へと向かって歩き出す。