「わぁ……! これが噂の『チェーン店カラオケ』なのね! 部屋が狭くてなんだか落ち着くわ!」
「見て見て、この端末で直接お料理を注文するみたい! ねぇ、この『山盛りメガポテト』っていうの頼んでみてもいい!?」
「私も! ドリンクバーって、自分で好きなジュースを混ぜていいのよね!?」
駅前のとあるカラオケチェーンの一室。
普通コースの1年A組とはいえ、それなりに良家の子息令嬢であるクラスメイトたちにとって、庶民の娯楽である格安カラオケは何もかもが新鮮らしい。
メニューパッドを囲んでキャーキャーとはしゃぐ姿は、まるで遊園地のアトラクションに来たみたいだ。
(みんな、ポテトの注文だけであんなに盛り上がってる……)
「イェーイ! 次は陽菜ちゃんの番だよ! ほら、タンバリン!」
(めそめそしないって決めたんだから! 今日は歌って踊って、全部忘れちゃうんだから!)
大きく息を吸い込み、無理やり笑顔を作って歌い出そうとした、その瞬間。
ガチャッ。
「あれ、ポテトもう来たのかな?」
友達が軽い調子でドアの方を振り返り――直後、息を呑んで硬直した。
部屋の空気が、一瞬で『圧倒的なオーラ』に飲み込まれたのだ。
「見て見て、この端末で直接お料理を注文するみたい! ねぇ、この『山盛りメガポテト』っていうの頼んでみてもいい!?」
「私も! ドリンクバーって、自分で好きなジュースを混ぜていいのよね!?」
駅前のとあるカラオケチェーンの一室。
普通コースの1年A組とはいえ、それなりに良家の子息令嬢であるクラスメイトたちにとって、庶民の娯楽である格安カラオケは何もかもが新鮮らしい。
メニューパッドを囲んでキャーキャーとはしゃぐ姿は、まるで遊園地のアトラクションに来たみたいだ。
(みんな、ポテトの注文だけであんなに盛り上がってる……)
「イェーイ! 次は陽菜ちゃんの番だよ! ほら、タンバリン!」
(めそめそしないって決めたんだから! 今日は歌って踊って、全部忘れちゃうんだから!)
大きく息を吸い込み、無理やり笑顔を作って歌い出そうとした、その瞬間。
ガチャッ。
「あれ、ポテトもう来たのかな?」
友達が軽い調子でドアの方を振り返り――直後、息を呑んで硬直した。
部屋の空気が、一瞬で『圧倒的なオーラ』に飲み込まれたのだ。


