【完結】☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆

「わぁ……! これが噂の『チェーン店カラオケ』なのね! 部屋が狭くてなんだか落ち着くわ!」

「見て見て、この端末で直接お料理を注文するみたい! ねぇ、この『山盛りメガポテト』っていうの頼んでみてもいい!?」

「私も! ドリンクバーって、自分で好きなジュースを混ぜていいのよね!?」

駅前のとあるカラオケチェーンの一室。
普通コースの1年A組とはいえ、それなりに良家の子息令嬢であるクラスメイトたちにとって、庶民の娯楽である格安カラオケは何もかもが新鮮らしい。
メニューパッドを囲んでキャーキャーとはしゃぐ姿は、まるで遊園地のアトラクションに来たみたいだ。

(みんな、ポテトの注文だけであんなに盛り上がってる……)

「イェーイ! 次は陽菜ちゃんの番だよ! ほら、タンバリン!」

(めそめそしないって決めたんだから! 今日は歌って踊って、全部忘れちゃうんだから!)

大きく息を吸い込み、無理やり笑顔を作って歌い出そうとした、その瞬間。

ガチャッ。

「あれ、ポテトもう来たのかな?」

友達が軽い調子でドアの方を振り返り――直後、息を呑んで硬直した。

部屋の空気が、一瞬で『圧倒的なオーラ』に飲み込まれたのだ。