【完結】☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆


友達の言葉に、ギクッと肩が跳ねる。
うっ……と胸の奥がズキリと痛んだけど、私はわざと大げさに両手を振って笑って見せた。

「い、行かないよー! だって私、特待生だけどただの庶民だし! あんなキラキラしたエリートのパーティーなんて、場違いすぎて息が詰まっちゃうもん!」

「えー、絶対似合うのにー。もしかして朔会長と一緒に入場とか期待してたんだけどな〜」

「ないないないっ! それよりほら、二学期の打ち上げいこ! 早く駅前のカラオケ屋さんクリスマスシーズンだから、フリータイムですぐ入らないと部屋埋まっちゃうよ! 超ダッシュだよ~!」

「あ、ちょっと待ってよ陽菜ちゃーん!」

私は友達の腕を引っ張って、慌てて教室を飛び出した。
廊下の窓から見える大講堂には、すでに華やかなドレスやタキシードを着たエリート生徒たちが集まり始めている。

(……これでいいんだ。元に戻るだけ)

昨日の夜、誰もいないロイヤル棟に残してきた置き手紙と、チャーハン。
……先輩たちからは何にも連絡が来なかった。
少しだけ何かを期待していた私は、重たい石が背中側にずーんと落ちてきた感覚に、ちょっぴり泣いた。

私なんかいなくても、絶対君主の隣には……綺麗なお姫様が似合うんだから。

胸の奥をギュッと締め付ける痛みを無理やり押し殺して、私は冷たい冬の風が吹く校門へ向かって、全力で走り出した。